『踊るブロードウェイ』

踊るブロードウェイ

記事「ブロードウェイ・メロディー色々」に書いたシリーズの中の『踊るブロードウェイ』ロイ・デル・ルース監督 1935)を見た。

ゴシップ記者は上司から生ぬるい記事を書いてないでスキャンダルをすっぱ抜けと檄を飛ばされ、若きプロデューサーと金持ちの未亡人の関係に目を付けた。未亡人は金は出すから私をショーの主役に使えと迫る。プロデューサーの元に元恋人のダンサーが私を使って欲しいと押しかけて来るが、プロデューサーは君はこんな汚れた街に似合わないよと追い返してしまう。ショーに出演することを諦めきれないダンサーは、プロデューサーの秘書のはからいで、ゴシップ記者がでっち上げた架空のフランス人女優になりすましてオーディションを受けるが・・・・・・

小道具や特撮の使い方も面白い。未亡人は途中の台詞にも少し出てくるがグレタ・ガルボのパロディだ。プロデューサーのアシスタント的存在で目立つ役ではないニック・ロング・ジュニアがダンスではかなり目立っている。

ダンサーがアパートで失業中の芸人兄妹と会うところ。

スターを夢見て歌うエレノア・パウエル。ここから幻想のバレエシーンへ。


フランス人に変装し、脚を出した衣装で踊るエレノア・パウエル。こんな変装で、知り合いならバレないはずはないのだが、そこがシェイクスピア劇にもある面白いところで、こういう設定は好きだ。

フィナーレ。この部分より前にも大人数のダンスがあり、盛り上がってきたところでエレノア・パウエル登場。

ロバート・テイラー エレノア・パウエル

主演コンビ、ロバート・テイラーエレノア・パウエルはまさに美男美女、粋な脇役、ダンスの見せ場のある脇役もいて、レヴューシーンは派手、豪華というよりはすっきり洒落た感じで、いい映画だった。

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