『マーティン 呪われた吸血少年』 ジョージ・A・ロメロ監督

マーティン ジョージ・A・ロメロ

『マーティン 呪われた吸血少年』ジョージ・A・ロメロ監督 1977)のブルーレイは発売時からチェックしていた。そのうち買おうと思っていたが、安くないので買わずにいた。その値段が下がっていたのを見つけ、最近やっと買った。現在はまた値段が戻ってしまった。箱入り、ブックレット付き、映像特典が多めなので安くないようだ。

この映画を知ったきっかけは夜想のヴァンパイア特集に載っているヴァンパイア映画参考リストだった。映画の評価×、吸血鬼映画かどうか○となっていて、コメントは「注射器をもって血をうばう少年。ホラー映画にもなりきれていない。」との低評価だ。

わたしはこの映画をレンタルビデオで見たことがあった。たしか新宿のTUTAYAだったと思う。すでにDVDは普及していたがVHSだった。結構前なのでほとんど覚えていなかったが、音楽や効果音が印象的だった記憶はある。改めて見てみると、私は映画の評価◎、吸血鬼映画かどうか△と感じた。いわゆるモンスターの吸血鬼ではなくサイコスリラーのようだが、いやもしかしたら本当に吸血鬼だったのかもしれない。

パッケージに誰も創造しえなかったとある通り、何なんだろうねこれ、耽美とも違うけど美少年の繊細さ、狂気がある。1970年代の普通の街の雰囲気の中で予想外の展開の連続、ショッキングで意外性がありながらも、ちゃんと筋が通った結末で、怖さと美しさのある吸血鬼映画の傑作だ。

吹替版や映像特典もこれから見たい。

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