リチャード・ギアに学ぶボディランゲージ、アイコンタクト

俳優の目の使い方を参考にして生活に取り入れていこうという企画で、記事「エロティックな紳士を目指してジャック・ニコルソンの目つきをできるようになりたいと思ったが簡単ではない」「クラーク・ゲーブル 女の素肌を見透かす目つき」を書いたが、目力がありすぎたり、ぱっちりした人の目を真似するのは難しかった。あっさり顔の日本人でも真似しやすいのはリチャード・ギアだね。

『プリティ・ウーマン』ゲイリー・マーシャル監督 1990)はあまり興味ある映画ではなかったのだが、ある種のジャンルの本に名前が出てくるので気になった。

”大人の色気”が学べる映画として、筆頭に挙げられるのはやっぱり『プリティ・ウーマン』でしょう。主演のリチャード・ギアの魅力は女性だけでなく、男性も思わず魅了されてしまうほど、ファッションから女性に対する気遣いとエスコートまで、すべてが完璧といっていい紳士像が表現されています。
『一流に学ぶ色気と着こなし』(干場義雅 宝島社)

僕は「プリティ・ウーマン」を1000回以上は見直した。毎日、毎日、リチャード・ギアがブラウン管で、しゃべり、愛を語る。これは画面を通してではあるが、彼と同居している状態に近い。何度も繰り返し再生しているうちに必ず影響を受ける。
『キミでもヤれるナンパの本』(鍵英之 ワニの本)

10回でも100回でもなく1000回ってすごいよね。ストーリーだけ見るとバブルに浮かれたしょーもない映画だが、気を付けて見ると出演者はかなり繊細な演技をしている。ヒットしたものには何かがあるものだ。

音声解説でゲイリー・マーシャル監督はボディランゲージという単語をよく使っていて、リチャード・ギアは目で演技ができる、何度かダンスの映画に出たが踊るような身のこなしと語っていた。

リチャード・ギア演じるエドワードは仕事では成功して金は持っているが、離婚していて恋人とは別れた。ジュリア・ロバーツ演じる娼婦ヴィヴィアンと出会うのは、まさに恋人と別れた当日なのだ。若くて綺麗で明るく、そしてちょっと変な女性と一緒にいれば、そりゃあ楽しいですよ。ヴィヴィアンを見る目に楽しさがあからさまではなくにじみ出ている。その辺が一回見ただけでは分からなかった。

監督が褒めていて私も面白いと思ったのがこのシーン。ちょっとしたやりとりがあった後で、エドワードがヴィヴィアンに「君にはびっくりさせられる」と云い、ヴィヴィアンをチラッと見て視線をはずすのを何度か繰り返し、少し間を置いてまたチラッと見るのだ。

プリティ・ウーマン

笑顔が大事と云うが、ただニヤニヤしても気色悪い。『プリティ・ウーマン』リチャード・ギアは絶妙なさじ加減で楽しそうで優しそう、そして最後は少年のような笑顔だ。紳士的で堂々とし、ゆったりした動き、歩き方、低音で落ち着いた話し方等々、参考にできるところは多い。ピアノが弾けるっていうのは反則だよね。簡単には真似できない。

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