「 1960年代 」一覧
『チャーリング・クロス街84番地』 ニューヨークの古本好きとロンドンの古書店 二十年にわたる文通
『チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本』(ヘレーン・ハンフ 中公文庫)の存在は知っていたが「書物を愛する人」というのがわざとらしく感じ、手に取るまでには至...
『女王陛下の007』 レトロでポップなムードもありハード路線の悲哀もありの二代目ボンド
『007/スペクター』(サム・メンデス監督 2015)は悪くはなかった。ボンド・ガール、マドレーヌ役のレア・セドゥがただならぬの雰囲気でよかった。終盤の展開に無理があるが、...
『チキチキバンバン』の研究サイトに十年前の自分の書き込みを見つけて驚いたこと
『007 スペクター』の予習復習のために『スカイフォール』を見ていたら冒頭に列車と車のチェイスがあり、『チキチキバンバン』(ケン・ヒューズ 1968)で列車と車が並走してい...
パリの怪盗ファントマ三部作 危機脱出 電光石火 ミサイル作戦
私は007は全部見ているというほどのマニアではないが、半分以上は見ている程度の愛好者だ。『スペクター』の予習復習に『カジノ・ロワイヤル』、『慰めの報酬』、『スカイフォール』...
ハマー・フィルム・プロダクションのフランケンシュタイン
私のプロフィールに「演じてみたい役:フランケンシュタイン男爵」と書いてあるのは、メアリー・シェリーの小説のフランケンシュタインではなく、ハマー・フィルム・プロダクションのフ...
フランク・キャプラが二度映画化 浮浪者が淑女に変身 『一日だけの淑女』と『ポケット一杯の幸福』
デイモン・ラニアン作品集『ブロードウェイの出来事』の帯の寺山修司のコメントに「往年のワイルダーやキャプラにも似た」とあるが、実際にフランク・キャプラ監督で映画化された短篇が...
『シラノ・ド・ベルジュラック』と『冒険者たち』 ガキっぽくていいんじゃない?
フランスの男は洗練された大人っぽいイメージもあるが、意外と純情というかガキっぽいのだろうか。『シラノ・ド・ベルジュラック』(ジャン=ポール・ラプノー監督 ジェラール・ドパル...
『オペラ座の怪人』(1962) ハマー・フィルムのスパルタ・ファントム
最近、『オペラ座の怪人』(1925)の彩色版、『オペラの怪人』(1943)と順番に見たのは、ハマー・フィルム版のDVDを見る前の復習だった。ハマー・フィルム版は見たかったが...
『女ヴァンパイア カーミラ』 クリストファー・リーが謎の吸血鬼事件に挑む怪奇映画
『女ヴァンパイア カーミラ』(1964)のモノクロ低画質を見て、かなり古い映画のように感じたが、同じくクリストファー・リー主演の『吸血鬼ドラキュラ』(1958)よりも新しい...
ヘレン・ブラッドレイ 20世紀初頭イギリスの小さな町の暮しの絵
”Evening on the Promenade” ヘレン・ブラッドレイ(Helen Bradley 1900-1979)は、60歳になってから絵を描き始めた。ときどき孫たちに...