「 1930年代 」一覧
ジャズ・エイジのブロードウェイ デイモン・ラニアンのスタイル
先日、地元の古本市でユリイカ1981年12月号 特集・ガーシュイン を買った。それに載っている「ガーシュインとジャズ時代の文学」(加島祥造)にガーシュインの「ラプソディ・イ...
『アスピリン・エイジ』 アメリカの自己批判
二つの大戦の間のアメリカの様々な事件について書かれた『アスピリン・エイジ』という本がある。1920年代、30年代のアメリカは熱病に冒されたようにさまよった時代で、すべてを癒...
『ヤング・フランケンシュタイン』と30~40年代の歌と踊り
メル・ブルックス監督、ジーン・ワイルダー主演の『ヤング・フランケンシュタイン』(1974)は派手なことをやっている訳ではないのに、どこか可笑しい。しょうもないオチでくだらな...
”The Goldwyn Follies” ガーシュウィンの名曲無駄使い
”The Goldwyn Follies”(1938)はジョージ・ガーシュウィンの曲が使われているミュージカル映画で、是非見たいと思い海外盤DVDを買ってみたが、パッとしな...
映画『ラスト・タイクーン』(1976) 原作を再読してから
エリア・カザン監督の『ラスト・タイクーン』(1976)は20~30年代に凝っていた時期に一度見たが、退屈に感じ、二度と見ることはないだろうと思っていた。最近、フィッツジェラ...
薩摩治郎八 恋に芸術に浪費した巴里の日本人
薩摩治郎八と何者でしょう。1901年生まれ、木綿商の三代目、祖父の財産を喰い潰し、貴族でもないのに「バロン」と呼ばれる。美人の妻と死別し、戦後は無一文で帰国、後に三十歳下の...
結局謎は解けない『魔都』(久生十蘭)
過去の記事「『魔都』(久生十蘭)で殺される元宝塚生徒の謎」を書いたときはまだ読み終わっておらず、数日前に読み終わったが、で、結局どうなの? という感じで、自分の理解力が足り...
『魔都』(久生十蘭)で殺される元宝塚生徒の謎
『魔都』(久生十蘭)の殺人事件の犠牲者が元宝塚少女歌劇学校生徒だ。第四期生と書いてあるが、その部分に出てくる他の生徒を調べてみると不自然な点がある。 この美人は松谷鶴子と...
『如何なる星の下に』 高見順 レヴィウの踊り子への慕情
「慕情」という言葉が出てくる。なかなかお目にかからない言葉だが、こういう心情は今でもなくなったわけではないのではないか。 「──いいなアといふのは、どういふの。踊りが巧い...