「 日本 」一覧
「死後の恋」 夢野久作 少年兵士は男装の皇女?
『浅草紅団』(川端康成)も「水族館」(堀辰雄)も昭和五年(1930)刊の『モダンTOKIO円舞曲』に収録され、両方に男装が出てくる。この時期の男装は何なのか、時代の空気なの...
『一九三四年冬ー乱歩』 久世光彦 日英仏ひきこもり文学
『一九三四年冬━乱歩』(久世光彦 1993)は以前から著者にも題材にも興味はあったが、読む本が他にもあるので手を出さずにいた。図書館でたまたま目に入り、借りてみた。オチは特...
メタフィクション 『浅草紅団』 川端康成
『浅草紅団』(川端康成)を初めて読んだとき、風俗描写や会話は楽しめたが、よく分からない話だと思った。再読して気づいた。時系列が行ったり来たりしている。何人かの人物が変装した...
和製ピクチャレスク 『浅草紅団』 川端康成
「「尖端的だわね。」――『浅草紅団』の〈目〉」(高山宏 文学7,8月号 特集・浅草と文学)によると、『浅草紅団』(川端康成)はピクチャレス文学だそうだ。イギリスやフランスを...
「水族館の踊子」 川端康成 楽しそうに踊る踊子の生活全体が楽しいとは限らない
▲浅草水族館(『風俗画報第204号』より 引用元:ほぼ日刊イトイ新聞 -江戸が知りたい。) 川端康成が雑誌「新青年」に書いたことがあることを知り、どの作品なのか『新青年傑作選 第...
戦前 紳士淑女のおしゃれ 少女のおしゃれ
昭和四(1929)年から八(1933)年頃、雑誌「新青年」に載っていたファッション記事、「ヴォガンヴォグ」(Vogue En Vogue)が流行のバイブルだった。単なる風俗...
川端康成の浅草小説 『浅草紅団』だけじゃない
《川端康成の浅草小説二篇 新発見》 川端康成の浅草小説について何度か書いた。その後に小説二篇が見つかったらしい(ニュース記事があったのだが、消えている)。「浅草日記」と「今日...
「人面疽」 谷崎潤一郎 得体の知れない呪いのできもの、呪いの映画
「人面疽」(じんめんそ)は映画がテーマの怪奇ものだ。著者、谷崎潤一郎は映画を製作したり義妹を女優に育てたりしたが、大正七年(1918)にこれほどアメリカの映画会社や撮影について書い...
『帝都物語』CGではなくモノで明治大正を再現
昔、『帝都物語』(実相寺昭雄監督 1988)を観たときは、わけのわからない映画だと思った。その後、陰陽道や過去の歴史、文化に興味を持ってから見ると面白く感じるようになった。 ...
魅惑のレビュー カジノ SKD 宝塚
「モボ・モガの時代 東京1920年代」(平凡出版社)は写真も文章も詰まっていて、読みながら何度も「へぇーっ」と声に出してしまった。興味ある話題は色々あるのだが、最近の記事、...