「 イギリス 」一覧

『バラと指輪』 サッカレー 19世紀イギリスの美徳は何か

『バラと指輪』 サッカレー 19世紀イギリスの美徳は何か

『ラスト・タイクーン』の構想を編集者に説明する手紙で、フィッツジェラルドはヒロインについて、こう書いている。 何もかも幸運だらけの者になど、人々はただただ深い同情などは寄せない。...

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『オペラ座の怪人』(1962) ハマー・フィルムのスパルタ・ファントム

『オペラ座の怪人』(1962) ハマー・フィルムのスパルタ・ファントム

最近、『オペラ座の怪人』(1925)の彩色版、『オペラの怪人』(1943)と順番に見たのは、ハマー・フィルム版のDVDを見る前の復習だった。ハマー・フィルム版は見たかったが...

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『オペラ座の怪人』 ケン・ラッセル監督のプロモーション・ビデオ

『オペラ座の怪人』 ケン・ラッセル監督のプロモーション・ビデオ

私の好きなケン・ラッセル監督は『オペラ座の怪人』ミュージカル化の前にプロモーションビデオを撮っている。 2004年の映画では、雪が積もった墓場...

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『ダーク・ブルー』 英国空軍としてナチスと戦ったチェコスロヴァキア人飛行機乗りの恋と友情

『ダーク・ブルー』 英国空軍としてナチスと戦ったチェコスロヴァキア人飛行機乗りの恋と友情

対等な関係のバディ・ムービーでもなく、師弟関係でもなく、ちょっと珍しい距離感の飛行機映画だった。チェコ・イギリス合作、ヤン・スヴェラーク監督の『ダーク・ブルー』(2001)...

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『夢の丘』 アーサー・マッケン 田舎にも都会にも馴染めず死に向かう芸術家

『夢の丘』 アーサー・マッケン 田舎にも都会にも馴染めず死に向かう芸術家

アーサー・マッケンの『夢の丘』(1907)は、以前読んだときは中断した。ほぼ全篇、文学者志望の男の妄想でストーリーらしきストーリーも会話もなく、読みづらい。これは作品が悪い...

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『一九三四年冬ー乱歩』 久世光彦 日英仏ひきこもり文学

『一九三四年冬ー乱歩』 久世光彦 日英仏ひきこもり文学

『一九三四年冬━乱歩』(久世光彦 1993)は以前から著者にも題材にも興味はあったが、読む本が他にもあるので手を出さずにいた。図書館でたまたま目に入り、借りてみた。オチは特...

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『ハムレット』 ローレンス・オリヴィエ監督版に出ていたあの二人

『ハムレット』 ローレンス・オリヴィエ監督版に出ていたあの二人

ローレンス・オリヴィエ監督『ハムレット』(1948) はネットでの評判はあまりよくないようで、私も地味な印象を受けたが、モノクロの映像が美しい。陰鬱な城内の薄汚れた壁やオフ...

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『恋の骨折り損』 シェイクスピア劇の30年代ミュージカルパロディ

『恋の骨折り損』 シェイクスピア劇の30年代ミュージカルパロディ

シェイクスピア原作、ケネス・ブラナー監督、主演の『恋の骨折り損』は、1930年代頃の音楽を使ったミュージカルだ。過去に観たときも楽しめたが、それから時間が経ち、知っている曲...

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ゴリラ発見

ゴリラ発見

ゴリラの発見は1847年。つい最近だ。そこからどのように『キング・コング』につながっていったのかを調べようと思い、『世界動物発見史』(ヘルヴェルト・ヴェント 平凡社)を読んだ。かな...

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オランウータンと戦う人間たち

オランウータンと戦う人間たち

ポオはオランウータンを知らずに『モルグ街の殺人』(1841)を書いたのではないかという、荒俣宏の説について過去の記事 「『キング・コング』に影響を与えた猿たち」に書いた。そのときオ...

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