私は三島由紀夫の小説はいくつか読んだことがある程度で、熱心なファンというわけではない。それでも興味はあるので、まんだらけの100円コーナーで雑誌STUDIO VOICE 1991年2月号 特集 再考 三島由紀夫の檄を見つけたとき、買おうと思い、手に取った。
上の画像のように小脇に抱えて店内を見ていたら突然外国人に”Mishima! Mishima!”と声をかけられ、驚いた。筋金入りのマニアらしく、タブレットで三島由紀夫の最後の晩餐の料亭や墓で撮った写真を見せてくれた。熱心に色々しゃべっていて、どうやらスペイン人らしかった。とっさのことで私は心の準備ができておらず、気の利いた会話もできずにただ「へー」とか「ほー」とか相槌を打つだけだった。
他にもこんなものがあるよと教えてあげられればよかった。
芸術新潮 1995年12月号 三島由紀夫の耽美世界