『グランド・ホテル』(エドマンド・グールディング監督 1932)の翌年に作られたパロディ、18分の短篇”Nothing Ever Happens”が『グランド・ホテル』のDVD、BDの特典に日本語字幕付きで収録されている。くだらないパロディではあるが、結構凝っている。キャストはそっくりさんのモノマネで、特に速記者のジョーン・クロフォード役は本人と見間違えた。芝居はライオネル・バリモア役がそっくりで笑える。突然始まるラインダンスが衝撃的だった。やはりレヴュー流行りの時代だったのだろう。
関連記事
『令嬢クリスティナ』 女の幽霊の恋物語
『令嬢クリスティナ』(ミルチャ・エリアーデ 作品社)の帯に「巨匠エリアーデが描いた妖しくもエロティックな吸血鬼伝説」とあるが、明らかな吸血シーンがあるわけではない。著者がル...
『快楽』マックス・オフュルス監督(1952) モーパッサン原作の快楽にまつわる三つの物語
私は記事「『輪舞』マックス・オフュルス監督(1950) 1900年ウィーンで回る回る恋模様」に、好きで何度か見ているが、どうも感想が書きづらくて記事にしていなかったこと、人...
「蜜のあはれ」 室生犀星 おぢさまと金魚
写真素材BIZUTART PHOTOGRAPH 「蜜のあはれ」(室生犀星 1959)を読んだ。小説家のをぢさまと蠱惑的な金魚の少女のやりとりが中心の、会話のみの小説だ。をぢさまの...
『ターミネーター3』以降をサラーッと見る
ジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター』(1984)と『ターミネーター2』(1991)は大好きで影響も受け、リスペクトしていて、過去に何度か見ている。機械人間が出てきてタイム...
ライダースの革ジャン着てる女を最初に見たときはラモーンズマニアかなって思ったよね
最近出てきたわけではなくてちょっと前からいるけど、今でも結構いてすっかり定着した観があるね、ライダースの革ジャン着てる女。どこから出てきたんだろうとずっと疑問だったので調べてみて、...
インディ・ジョーンズ レザージャケットも四年経ち、いい感じにヤレてきた
記事「インディ・ジョーンズ レザージャケット Wested Leather フライトジャケット、ライダースジャケット、テーラードジャケットのいいとこ取り」、「レザージャケットを洗濯...
『がんばれ、リアム』 失業者がファシストになった末に
『がんばれ、リアム』(スティーヴン・フリアーズ監督 2000)というタイトルとポスターを見て、かわいい子供のほのぼのした映画だと思っていたら痛い目に遭うと、公開されたときに...
『戦闘マシーン ソロ』の映画化 『サイバー・ソルジャー』
サイバー・ブルーとかサイバー・フォースとか、サイバーが付いていると私は大抵心惹かれる。中古ビデオの『サイバー・ソルジャー』を手に取って見ると、原題は”SOLO”。おおーこれ...
オランウータンと戦う人間たち
ポオはオランウータンを知らずに『モルグ街の殺人』(1841)を書いたのではないかという、荒俣宏の説について過去の記事 「『キング・コング』に影響を与えた猿たち」に書いた。そのときオ...
時計に凝り始める前に使っていた白文字盤に黒アラビア数字インデックスの時計たち
記事「SEIKO メカニカル SARB033 プアマンズグランドセイコーと揶揄されながらも国内外で高評価」に黒ベルト、茶ベルト、ステンレスブレス、この三本があればどんなファッション...