『グランド・ホテル』(エドマンド・グールディング監督 1932)の翌年に作られたパロディ、18分の短篇”Nothing Ever Happens”が『グランド・ホテル』のDVD、BDの特典に日本語字幕付きで収録されている。くだらないパロディではあるが、結構凝っている。キャストはそっくりさんのモノマネで、特に速記者のジョーン・クロフォード役は本人と見間違えた。芝居はライオネル・バリモア役がそっくりで笑える。突然始まるラインダンスが衝撃的だった。やはりレヴュー流行りの時代だったのだろう。
関連記事
『ニューヨーク・ニューヨーク』、『ラ・ラ・ランド』、ウィングチップ
『ニューヨーク・ニューヨーク』(マーティン・スコセッシ監督 1977)は過去に見たことあったが、『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル監督 2016)の元ネタのひとつだと知り、改...
ダーガーはバンビを殺したか?
Untitled ヘンリー・ダーガーについてのドキュメンタリー映画『非現実の王国で』では触れられていないが、ダーガーは実際に少女殺した可能性があるらしい。ダーガー特集の美術手帖0...
『一九三四年冬ー乱歩』 久世光彦 日英仏ひきこもり文学
『一九三四年冬━乱歩』(久世光彦 1993)は以前から著者にも題材にも興味はあったが、読む本が他にもあるので手を出さずにいた。図書館でたまたま目に入り、借りてみた。オチは特...
『キングコング対ゴジラ』を見て『キングコング 髑髏島の巨神』を見直す
『キングコング 髑髏島の巨神』(ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督 2017)はIMAX 3Dの映画館で観たが、コングは女に恋しないし、恐竜が出てこないし、私の好きなキング...
『ローマの休日』 王女と新聞記者は性交したのかしてないのか論争
最近、ちょっとしたきっかけがあって『ローマの休日』(ウィリアム・ワイラー監督 1953)を見た。かなり昔に一度見たが、ほとんど忘れていた。改めて見たら、これ本当に面白いですね。女子...
流行っていた『ラ・ラ・ランド』を今さら見てみた
『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル監督 2016)は流行っていたし、私はミュージカル好きなので興味はあったが、なんとなくスルーしていた。当時、この記事を読んでいた。 ...
モボ・モガの時代 東京1920年代
「モボ・モガの時代 東京1920年代」(平凡出版社)は1983年に出たムックだ。表紙・タイトルデザインは堀内誠一、イラストは山名文夫。表紙の文字は最近見かけない手描きで、贅...
『上海ホテル』 『グランド・ホテル』の著者ヴィッキー・バウムの上海小説
『グランド・ホテル』の原作者ヴィッキー・バウムの『上海ホテル』なる小説があることは、オールド上海に凝っていた時期、記事「ウェルカム上海電影院 オールド上海が舞台の映画・ドラ...
川端康成の浅草小説 『浅草紅団』だけじゃない
《川端康成の浅草小説二篇 新発見》 川端康成の浅草小説について何度か書いた。その後に小説二篇が見つかったらしい(ニュース記事があったのだが、消えている)。「浅草日記」と「今日...
賛否両論『オーシャンズ11』とその元ネタ『オーシャンと11人の仲間』
何もしなくてもかっこいい人はそのままでいいかもしれないが、そうでなければかっこいい人の真似をしなくてはならない。1930年代から40年代の映画がお手本になりそうだが、ジャン...