『パリところどころ』をレンタル屋で探していて、店員に聞いたら検索して「タイトルがパリから始まるものはありません」と云いやがった。探しているものがないのは仕方ないが、「は?」という感じだ。『巴里のアメリカ人』や『パリ・ストーリー』とかその他諸々実際にあるのだからパリから始まるものがないなんて馬鹿な話はないのだが、『パリところどころ』はない可能性が高いし、脱力したのでそれ以上粘らなかったけど。
関連記事
『ヒューゴの不思議な発明』の絵を描く自動人形のモデル
『ヒューゴの不思議な発明』(マーティンスコセッシ監督 2012)に出てくる絵を描く自動人形(オートマタ)が出てくる。後ろ側が、雑誌で見たことのあるジャケ・ドロー父子の自動人形に似て...
夜に魅せられし者 C・オーギュスト・デュパン
エドガー・アラン・ポオの「モルグ街の殺人」(1841)は推理小説の元祖と呼ばれるが、私の興味はそこではない。紳士C・オーギュスト・デュパンの生活様式が素晴らしすぎる。 デュパ...
『マーティン 呪われた吸血少年』 ジョージ・A・ロメロ監督
『マーティン 呪われた吸血少年』(ジョージ・A・ロメロ監督 1977)のブルーレイは発売時からチェックしていた。そのうち買おうと思っていたが、安くないので買わずにいた。その...
『大魔術師Xのダブル・トリック』 オールド北京の歓楽街で軍閥、革命家、日本人入り乱れての混戦の中、奇術師は元恋人を救い出すことができるのか?
『大魔術師Xのダブル・トリック』(イー・トンシン監督 2011)というタイトルを見ただけで、『幻影師アイゼンハイム』、『プレステージ』、『奇術師フーディーニ 妖しき幻想』な...
『ボーイフレンド』(ケン・ラッセル監督)は1920年代なのか1930年代なのか
1975年発行の婦人画報創刊70周年記念 ファッションと風俗の70年に映画のレトロ・モードについて書かれている。『俺たちに明日はない』(アーサー・ペン監督 1967)を契機としてか...
『悪魔スヴェンガリ』と原作『トリルビー』
映画『ダンシング・レディ』(1933)でダンサー役のフレッド・アステアが相方の女性に、自分のことを「スヴェンガリ」だと云っていた。「コンビで人気なのも俺のおかげなんだぞ」という程度...
『グレート・ギャツビー』でデイジーがシャツを見て泣く謎
映画館で一度観たバズ・ラーマン監督版『華麗なるギャツビー』を動画配信で見た。音楽やキャストの脂肪量に不満はあるが、こういうものだと思って見たら悪くはなかった。記事「鳥と花と...
『恋の骨折り損』 シェイクスピア劇の30年代ミュージカルパロディ
シェイクスピア原作、ケネス・ブラナー監督、主演の『恋の骨折り損』は、1930年代頃の音楽を使ったミュージカルだ。過去に観たときも楽しめたが、それから時間が経ち、知っている曲...
『オペラ座の怪』(田中早苗訳 平凡社 昭和五年発行)を見つけてしまった! まさか実物を目にすることができるとは!
記事「『オペラの怪人』 映画と同じ1925年に出版された二冊」に下記のように書いた。 『オペラ座の怪人』を青空文庫で探す人がいるようだが、ないみたいだ。作家別作品リスト:...
ウルトラバロックデカダンス
外国の古い小説を読んでいると入れ子構造になっていることがよくあり、『悪魔のような女たち』(バルベー・ドールヴィイ ちくま文庫)もそうなのだが、メインではない外側の語りまで華...