『サロン・キティ』ティント・ブラス監督(1976)

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ティント・ブラス監督『サロン・キティ』を知ったのはブルータスのカルトムービー特集で須永朝彦が紹介していた記事だった。以前はなかなかレンタル屋にはなく、DVDを買って見たのだが、昨日レンタル屋で『サロン・キティ ディレクターズカット完全版ヘア無修正』を見つけて借りた。少しかけてみようと思っていたら最後まで見てしまった。公開時の題名は『ナチ女秘密警察・SEX親衛隊』でポルノ扱いだったが、単なるエロではなく最高に頽廃的であり、反戦映画であり、仇討ち映画でもある。

ヘルムート・バーガー演じるナチス将校が高級娼館を掌握し、盗聴し、反逆者を抹殺したり、要人の弱味を握ったりする話だ。完全版は20分も長い。元々危険な映画だが、完全版はこれやばいんじゃないの? という感じだった。強烈だ。

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