「 19世紀 」一覧

『ラスネール回想録』 澁澤龍彦の『悪魔のいる文学史』に載っていたあの本の邦訳が出ていた

『ラスネール回想録』 澁澤龍彦の『悪魔のいる文学史』に載っていたあの本の邦訳が出ていた

八月に出ていたようだが、私はつい先ほど知った。全然関係ない本について調べていて、持っている本の翻訳者の名前から出てきた情報で偶然知った。「明日買おう」ではなく、すぐに本屋に...

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パン(牧羊神、半獣神)の美術館

パン(牧羊神、半獣神)の美術館

パンについて調べるとかなり古くからの歴史があり、バッカスの従者サテュロスとともにファウヌスと同一視されたりしていて単純ではないが、淫欲の象徴である点は大抵の本に書いてある。体の一部...

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仮説 オペラ座の怪人はフランケンシュタインの怪物

仮説 オペラ座の怪人はフランケンシュタインの怪物

『オペラ座の怪人』(ガストン・ルルー 1910)はフランケンシュタインの怪物と近いのではないだろうか。映画の印象ではなく、原作『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー ...

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『フランケンシュタイン』 モンスターは最初からモンスターだったわけではない

『フランケンシュタイン』 モンスターは最初からモンスターだったわけではない

ケネス・ブラナー監督の『フランケンシュタイン』(1994)は過去に観たが、期待したほどではないと感じた。原作を再読した直後に見ると、よく理解でき、いい映画だった。原作にない...

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『フランケンシュタイン』はホフマンの「砂男」の影響を受けているのか?

『フランケンシュタイン』はホフマンの「砂男」の影響を受けているのか?

『フランケンシュタインのライヴァルたち』(マイケル・パリー編 ハヤカワ文庫)の編者あとがきに、次のようにある。 自動人形についてはこれまで多くの優れた物語が書かれてきた。...

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ドラゴンボール探しのような本探し 『虚栄の市』がなかなかない と思っていたら意外なオチが

ドラゴンボール探しのような本探し 『虚栄の市』がなかなかない と思っていたら意外なオチが

以前はシリーズものを集めるのに古本屋を歩き回って少しづつ探したりしたものだが、ネット通販が普及してからは探すのが楽になった。だが、そううまくいかない場合もある。 サッカレーの...

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『バラと指輪』 サッカレー 19世紀イギリスの美徳は何か

『バラと指輪』 サッカレー 19世紀イギリスの美徳は何か

『ラスト・タイクーン』の構想を編集者に説明する手紙で、フィッツジェラルドはヒロインについて、こう書いている。 何もかも幸運だらけの者になど、人々はただただ深い同情などは寄せない。...

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19世紀アメリカの蒸気人間

19世紀アメリカの蒸気人間

私は過去の記事「『海底二万里』 ジュール・ヴェルヌ」に、「(新潮文庫の)帯には「スチームパンクの祖」の文字が。すべて電気仕掛けと書いてあるでしょう。蒸気(スチーム)ではない...

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『ルートヴィヒ』 ドイツ映画界が威信をかけた豪華な伝記

『ルートヴィヒ』 ドイツ映画界が威信をかけた豪華な伝記

耽美で芸術性が高く、映画として面白いのは『ルートヴィヒ』(ルキノ・ヴィスコンティ監督 1972)だが、『ルートヴィヒ』(マリー・ノエル ピーター・ゼアー脚本・監督 2012...

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『神々の黄昏』 エレミール・ブールジュ きまぐれゴーマン大公一族の華麗なる没落

『神々の黄昏』 エレミール・ブールジュ きまぐれゴーマン大公一族の華麗なる没落

『神々の黄昏』(エレミール・ブールジュ 1884)はワーグナーのオペラを踏まえたタイトルや表紙の黄金の馬車の写真から重厚な作品かと思いきや、読み始めたら次から次へと事件が起...

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