「 本 」一覧

毒の娘 死の接吻

毒の娘 死の接吻

「ラパチーニの娘」(ホーソーン 1844 『毒薬ミステリ傑作選』収録)も「毒の園」(ソログープ 1908 『書物の王国5 植物』収録)も、有毒植物を研究するマッド・サイエン...

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万年筆裏返し 塚本邦雄の方法

万年筆裏返し 塚本邦雄の方法

『うつつゆめもどき=毒舌いろは加留多』(塚本邦雄 創元社)を読んでいたら、驚くべき万年筆の使い方が載っていた。 私の万年筆の使い方は、もし万年筆評論家がいたとしたら(いる...

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恐怖までもアムール フランスの恐怖演劇グラン=ギニョル

恐怖までもアムール フランスの恐怖演劇グラン=ギニョル

1897年、モンマルトルの丘のふもとに、グラン=ギニョル座という劇場が生まれた。人々は身の毛もよだつようなスリルを求めて、夜な夜なその劇場につめかけた。そこで上演されていた...

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『もう森へなんか行かない』 エドゥアール・デュジャルダン フランス好きの私の好きな小説

『もう森へなんか行かない』 エドゥアール・デュジャルダン フランス好きの私の好きな小説

私はフランス好きです。はじめから意識的だったわけではなく、おしゃれなイメージを気取っているわけでもなく、たまたま気に入った本や映画や絵画にフランスのものが多かった。何となく...

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『十二夜』 生き別れになった双子の妹が男装したら兄そっくり

『十二夜』 生き別れになった双子の妹が男装したら兄そっくり

十二夜とは、12月25日から12日目、一連のクリスマス祝いの最終日にあたる1月6日の顕現祭のことで、キリスト教国では古くからの陽気なお祭り騒ぎだそうだ。シェイクスピアの戯曲の映...

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『ファントム』 スーザン・ケイ オペラ座の怪人の誕生から死まで

『ファントム』 スーザン・ケイ オペラ座の怪人の誕生から死まで

私は「"LE FANTôME DE L'OPÉRA" には想像力が必要」と書いた。これを過剰なまでに実践したのが『ファントム』(スーザン・ケイ 扶桑社文庫)だ。やっているこ...

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バルビエ・コネクスィオン

バルビエ・コネクスィオン

『優美と幻想のイラストレーター ジョルジュ・バルビエ』(解説・監修 海野弘 PIE)の解説に出てくる人物たちが興味深い。ジョルジュ・バルビエ自身に秘密や謎が多いため曖昧な書...

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乱歩 ルルー ルヴェル グラン=ギニョル

乱歩 ルルー ルヴェル グラン=ギニョル

「人間椅子」(江戸川乱歩)の醜い容貌、暗闇の世界の恋という要素が『オペラ座の怪人』を連想させる。ストーリーが似ているわけではないし、直接の影響が見られるわけではないが、江戸...

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孤独と不思議

孤独と不思議

『憂い顔の『星の王子さま』』 (加藤晴久 書肆心水)を読むと、たくさんある『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)の翻訳はどいつもこいつも駄目だと思えてくる。後発で、その分誤...

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“LE FANTôME DE L’OPÉRA “には想像力が必要

“LE FANTôME DE L’OPÉRA “には想像力が必要

劇団四季の『オペラ座の怪人』には物凄く豪華絢爛なものを期待しすぎた。私より先に観た友人が、「クリスティーヌがおばさんだった」と云っていて、「こいつ贅沢云いやがって、三十代く...

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