小説『グレート・ギャツビー』サウンドトラック

グレート・ギャツビー 華麗なるギャツビー 音楽

『グレート・ギャツビー』フィッツジェラルド)には音楽がよく出てくる。ほとんど知らない曲ばかりだが、おそらく実在の曲なのだろうと思い、調べてみた。便利な時代ですね。

第三章
“Vladimir Tostoff’s Jazz History of the World”
洋書の注によると、これはフィッツジェラルドヘミングウェイと共有していたふざけた冗談のタイトルなので、実在の曲ではないらしい。

第四章
”I’m the Sheik of Araby” (1921)

第五章
“The Love Nest”(1916)
村上春樹訳では「ラブ・ネスト」、野崎孝大貫三郎橋本福夫小川 高義は「愛の巣」と訳しているが、密会場所という意味もある。

 “Ain’t We Got Fun?”(1921)

第六章
“Three O’Clock in the Morning”(1922)
これはポール・ホワイトマン・オーケストラにより録音された。バズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』ジョージ・ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」が使われていたが、その生みの親がポール・ホワイトマンというつながりが見える。

第七章
”Mendelssohn’s Wedding March”
ギラギラした場面での「結婚行進曲」は皮肉だが、これは”A Midsummer Night’s Dream”の中の一曲で、第一章に”the longest day in the year”の話題が出てくることと関係ありそうだ。英和辞典を見ていると”midsummer madness”(大狂乱)という言葉もあった。実際どのような音だったのかは想像するしかないが、ホテルの一室なので壮大なオーケストラではないだろうし、合奏とあるのでピアノやオルガンのソロではない。こんな感じかなという1920年代の音。

第八章
”Beale Street Blues”(1917)

第九章
“The Rosary”(1898)

“The Rosary”については少ない手がかりで色々調べていたら、素晴らしすぎる記事が見つかった。
Songs from The Great Gatsby

”I’m the Sheik of Araby”“Ain’t We Got Fun?”ジャック・クレイトン監督の『華麗なるギャツビー』で使われている。サウンドトラックのCDやダウンロードがあれば公式のものを買うのだが、ないものは仕方ない。YouTubeで聴いた。便利な時代ですね。




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