人造人間による性的サーヴィス

人造乙女博覧会

これだけフランスと人造人間の話題が続けば『未来のイヴ』ヴィリエ・ド・リラダン)に触れないわけにはいかないのだが、もう少し先になりそうだ。

「人造物語」(海野十三 初出:「新青年」1931(昭和6)年4月号)に「さて、今日云うところの人造人間(ロボット)の方は、今のところ、甚だ志操堅固(しそうけんご)な、いわゆる堅造(かたぞう)ばかりで、性的サーヴィスをやって呉れるのは、ないようである」とある。現在ならオリエント工業のラブドールがあるが、黙っていれば性的サーヴィスをやって呉れるというわけにはいくまい。

海野十三 人造物語 – 青空文庫

ヴァニラ畫報特別版、人造乙女博覧会にオリエント工業社長のインタビューが載っている。それに「僕は今の女の子は気にくわないところがあるからね(笑)。女の子に負けないドールを作りたいと思ってね(笑)。そういう戦いをしてます。女性でずいぶん辛い思いをしたからね(笑)」とある。造る動機が『未来のイヴ』と通づるものがある。

《追記》
下の外部サイト記事を読んで、この記事を思い出したので復刻した。

もしラブドールが「妊娠」したら…芸大院生が本当に伝えたかったこと

ラブドールって使ったことないけどどうなんでしょう。性器への刺激のみなら、これほど大掛かりなものは必要ないし、反応や舌の動きと感触がなく、視覚のみで興奮できなければ面白くないような気がする。そこを妄想力でやってのけるのが自家発電が自家発電たる所以なのだろう。(2017年1月22日)

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