私はテレビを見ないのでヴァラエティ番組やお笑い芸人についてはよく知らない。この動画は羞恥プレイについて調べていてたまたま見つけた。爆笑したのだが、なかなか深いことを云っている(最初の40秒程度)。
女「瞳がいやらしい。なんかこう中身まで見られているような気分になるっていうか、見透かされているような気分になるっていうか」
男「見透かされているような気持ちにあなたが勝手になっているんでしょう? それは見透かされたいというあなたの願望なんですよ。それをこんな公衆の面前で発表して、いやらしい奴だな」
これで思い出すのは『風と共に去りぬ』(ヴィクター・フレミング監督 1939)でレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)がスカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)を見る目だ。
この眉毛の角度は難度が高い。だが、クラーク・ゲーブルは普段からこのような角度というわけではないので、やはり表情筋のなせる業だろうか。眩しそうな顔をすれば、ちょっとはこの表情に近くなる。口は少し歯が見えるくらいのニヤケぶりで、日常生活でするにはやりすぎな気がするが、これが似合ってしまうのがスターがスターたる所以なのだろう。
見られたスカーレットは”He looks as if he knows what I like without my shimmy!”と云う。DVDの字幕では「あの目つき 私を裸にしてるみたい」となっている。宝塚版でこの台詞が使われるのは別のシーンだが、「なぁーにあの男いやらしい、まるで私の素肌を見透かしたかのような目つきで」と感じが出ている。
目だけで相手にそこまで思わせるのは簡単ではないが、ただ無意識に過ごすのと目力を意識して生活するのでは、違いがあるだろう。