オリエントのシャンドールという腕時計を中古で買ったが古すぎて時計屋でもベルトの調整ができなかった話

1930年代、40年代の腕時計は小さくて四角いものだったらしいと聞いてから、そういうデザインのものが欲しくて探していたが、なかなか見つからなかった。私は普段は白の文字盤に黒のアラビア数字が好きなのだが、長方形にバランスよく数字を配置するのは難しいようだ。

古着屋のショーケースの中に、これはと思うものを見つけた。オリエントのシャンドール(Chandor)というシリーズのものだ。あっさりめのデザインがアールデコっぽく、アラビア数字ではないが問題ない。全体はシルバーで、細い針とインデックスのみゴールド、リューズに石かガラスか分からないが何か珠が嵌め込まれていて、エレガントだ。

オリエント シャンドール ORIENT Chandor

予備知識なく買い、後で調べたところ1980年代後半から90年代のものらしく、修理不能になったという記事もある。今は売られていないし、中古でもあまり出回っていない。シャンドールとはフランス語で「歌う」という意味のシャントゥと「金の」という意味のドールを組み合わせた造語とのことだ。シャンドールにも色々あるが、やはり私が買ったものを気に入っている。

ベルトが長かったが、時計屋に持って行けばすぐに調整してもらえるものだと思っていた。まず、街中の大きなビルの中にある時計屋に行ったが、今はない古いタイプのベルトで、金具を外すことができないと云われた。そこの店員は若い人だったので、もう一件、地元に昔からある、ベテランのいる時計屋に行ってみたが、そこでも無理だった。そのベテランのおじさんに珍しい時計だと云われた。

これはベルトを買い換えるしかない。金属にするか黒い革にするか茶の革にするか、1930年代、40年代の腕時計の画像を色々見て検討し、どうするか決定した。

《追記》

ORIENTの時計は結構持っていて、やはりその原点はこのChandorだな。細いインデックスは今でも好きだ。この当時は今ほど時計に興味なかったから、このステンレスブレスはどこかへ行ってしまった。捨ててはいないと思うんだけどな。今見るといいデザインだ。しばらく使っていなかったが、自分で電池交換してみたら動いた。記事「ミラネーゼ 夏にぴったりメッシュブレス 革ベルトよりもスポーティに、コマタイプのステンレスブレスよりもエレガントに」のブレスに替えてみた。

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(2020年6月30日)

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