「椅子から転げ落ちる」という表現は「新婚さんいらっしゃい!」が語源かと思っていたが、実際はかなり昔からあったようだ

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「椅子から転げ落ちる」という表現は私も記事「『妄想と強迫 フランス世紀末短編集』 エドゥアール・デュジャルダン」で使った。実際に転げ落ちそうになるわけではなく、そのくらい驚いたという意味の慣用句だ。これは「新婚さんいらっしゃい!」が語源だと、勝手に思っていた。このテレビ番組は長く続いているので目にしたことくらいはあったかもしれないが、きちんと見たことはない。それでも桂文枝が椅子から転げ落ちることくらいは知っている。

今、『グランド・ホテル』ヴィッキ・バウム 牧逸馬訳 中央公論社)を読んでいる。映画と同じく昭和七(1932)年出版のこの本に「彼を驚かして危く椅子から轉げ落ちやうとしたのは」と書かれていて、驚いた。

古い本を読んでいると、この言葉はこんなに昔から使われていたのかと思うことがしばしばあって面白い。

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