流行っていた『ラ・ラ・ランド』を今さら見てみた

ラ・ラ・ランド

『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督 2016)は流行っていたし、私はミュージカル好きなので興味はあったが、なんとなくスルーしていた。当時、この記事を読んでいた。

「ラ・ラ・ランド」おっさんに20代OLが不快感を示す理由って?

「元恋人に会いたくなる」と書かれていて、そんな映画は観たくないなと思った。こんなコメントもある。

「何が1番ムカつくかって、『ミュージカル映画がちょっと苦手という人こそ観に行ってほしい』とリコメンドしてくること。お前、別にミュージカル映画なんて好きじゃなかったじゃん!そもそも、これまでミュージカル映画をどれだけ見てんだよと疑いますよね」

私は一応、ミュージカルについては色々書いているのでこうは思われないと思うが、こんな現象も起こっているのかと面白く感じた。

新作でもレンタル100円の日があったので、ちょっと見てみようかという軽い感じだった。見てみると過去のミュージカルへのオマージュに止まらず、映画についての映画だった。映画についての映画というのは『ニュー・シネマ・パラダイス』とか『ドリーマーズ』とか。これらも夢見がちな映画だな。

ジャック・ドゥミ監督作品のカラフルな感じや『雨に唄えば』へのオマージュは分かりやすい。雲の上に立つところは同じく『雨に唄えば』の影響を受けている『ムーラン・ルージュ』に似ていたが、『ラ・ラ・ランド』はさらに上へ行くとは! 何かが起こることへの期待感、パーティへ向かう感じが似ている『ウエストサイド物語』、オーディションの『コーラスライン』も入っていて、そして終盤、なるほど、最初の方で少し台詞にあった『カサブランカ』が重要な要素だったのか! と気づくところまでは冷静に見ていられた。その後、もう完全にやられたね。かなりグッと来た。

だが、よく考えてみると印象的な歌はあまりなく、ミュージカルとしてよく出来ているわけではない。最後の不意打ちの力技で身につまされた人は絶賛し、そうでもない人にとってはピンと来ないのだろう。まあ、不意打ちの力技も悪いことではないし、珍しい映像で、深いことを考えずに楽むことができた。

過去の映画へのオマージュについての記事が興味深い。大体分かるが、気づかなかったものもある。何かで見たことある気がするけど何だっけ? と思ったものもあった。

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これらで紹介されている『ブロードウェイ・メロディー』だけど、”Broadway Melody”という映画は何本もあって、一般的に邦題が『ブロードウェイ・メロディー』なのは1929年のもの。『ラ・ラ・ランド』の最後の幻想シーンのデュエットダンスのセットで引用されている”Broadway Melody of 1940”の邦題は『踊るニュウ・ヨーク』だ。この動画は私も前から好きで見ていて、映画も見たいがDVDは高いジュネス企画なんだよな。と思ってもう少し調べてみたらコスミックの方に入っていた。今度買おう。

こちらの方が『ラ・ラ・ランド』のイメージに近いのではないだろうか。記事「宇宙でダンシング チャンピオン夫妻」に貼った動画を彷彿とさせる映像で、書いた一文の気分を見事に実写化してくれた。

ガーシュウィン兄弟の曲”Can’t Be Bothered Now”の歌詞に”I’m up among the stars”、“Shall We Dance?”の歌詞に”Shall we dance and walk on air?”とあるが、本当に宙を舞っているようだ。

『赤い風船』アルベール・ラモリス監督 1956)を「レッドバロン」と紹介しているサイトがいくつかあるが、おかしいでしょう。さては英語圏の記事を訳しているだけだな。

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