《ドラスティックな片付け》
(2013年7~8月の日記の再編集)
何年も前から部屋をすっきりさせたいと思っているのだが、物(主に本)が多くて片付かなかった。やりたいことがあるのに片付けに時間を取られる。絶対運気にいいわけがないという自覚はあり、最近、思い切って物を減らして、かなりマシになった。写真を見てもどこが片付いているのかと思われるかもしれないが、まず通路ができた。以前は入りきらない本は大きなダンボール山積みになっていたが、今は小さなダンボールにきちんと分類して別の場所の棚に置いてある。
大きなダンボール十箱以上売ったり捨てたりした。私はなかなか物を捨てられないタイプで、片付けの本を読んでやる気を出さなければならなかった。使わない物は役目が終わった物として、買ったときの金額は気にしないでどんどん処分する。手帳も写真も手紙も過去は全部処分。だが、段々減ってくると、文庫本は売ってもたいした金額にならないからとっておくかという感じになってきた。
片付けの本には、いつか使うと思ってとっておいても「いつか」は絶対に来ないと書いてあるが、十年以上開いていないから売ろうと思っていた雑誌に興味深い記事が見つかることもあった。買っておいてよかった、積ん読も悪くないじゃないかと思うことがしばしばだ。図書館にはない本もある。
もう物を増やしたくない。何かに取り憑かれていたんじゃないかな。
《ドラスティックな片付けをした結果》
片付けてから数か月、変化はあった。以前は部屋がゴチャゴチャしていたので、部屋にいるのが嫌で出かけることが多く、出かければ何か買ったり喫茶に入ることが多かった。今は部屋にいるのが嫌ではなくなった。むしろ部屋にある本を読みたい。
本代には惜しまずに金を遣っていたが、かなり減った。買わなくても読みたいものがすでにたくさんある。ちょっと興味あるくらいなら買わなくなった。以前よりも図書館をよく利用するようになった。
片付ける前から、ここ数年は控えめで、全盛期は月数万円遣っていたこともある。片付けが8月で、11月は自分史上最低金額を記録した。これからもこの調子で、もうなるべく消費はしません。
本は酒や煙草のように使ったらなくなるものでなく、読めば知識を得られるので、買っておいても無駄にはならないと思っていた。それにしても増えすぎた。全ての本は興味あるから買ったのであって、いつか役に立つはずと思っていたが、本の量を見て、これ全部は読めないなと思った。
全く無計画に増やしたわけではなく、ネット古書店をやりたいという願望があった。だが、気に入っている本は売りたくないし、そうでもない本はたいした値段で売れない。手間と送料を考えると、割に合わない。
ブックオフに売るよりはと思い、アート・デザイン系の本はその手の本を扱っている古本屋に持って行ったら安い値段で買い叩かれた。査定に何日かかかると思ったら、その場でチョチョッと値段を付けられた。重くて持って帰るのも大変なのでそのまま売ってしまった。あれならブックオフの方がマシだった。
すぐには換金できないが、まとめて送ると代理販売してくれる業者がある。私はここにかなり送った。中古本屋さんが高価買取できない5つの理由が納得だ。