手塚治虫が映画的に好きなのはマルセル・カルネ監督『天井棧敷の人々』で、感覚的に好きなのはマイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督『ホフマン物語』だと『漫画の奥義』(光文社知恵の森文庫)で語っている。
感覚的に好きという感じはよく解る。私のこれに該当するのがケン・ラッセル監督、ツィッギー主演のミュージカル『ボーイフレンド』なのだ。札幌に住んでいたときから存在は知っていたが、高円寺のレンタル屋で見つけ、やはり東京は違うなと思った。
三度レンタルし、中古ビデオ屋では期待せずに何年も探し続けていた。それが今日見つかった。何度も見ていたので、うわー嬉しいというよりは、あ、あったという感じだった。
パッケージはきれいだ。二千五百円は予想外の出費だったが、ネットの相場よりはかなり安い。DVDが出て欲しいが、ビデオを買った直後の今出たら、ちょっと悲しい。
絵は五年以上前に初めて見たときに描いたもの。