YouTubeでクラシック音楽を使うと著作権所有者を名乗る団体から著作権侵害の申し立てが来るが反論したらあっさり撤回された話

2017-06-23_020154

記事「「雲と太陽」飛行機が雲海を潜航すると、そこには金色の太陽が輝いていた」で作った動画に、Internet Archiveにあったヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」を使ったら、著作権所有者を名乗るところから著作権侵害の申し立てが来た。

私はパブリックドメインだと思って使っていたのだが、調べてみるとどうやらカラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、1966年の音源は『2001年宇宙の旅』の音楽そのものだったらしい。大抵の国では著作権は音源が固定されてから五十年だがアメリカでは七十年で、映画が絡んでくると著作権がどうなっているのかよく判らないので、これはさすがにまずいかもと思い、削除した。

Public Domain Classicというサイトにあったジョージ・セル指揮、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、1934年のものを使うことにした。八十年も前の音源なら文句ないだろう。約一分短いので、映像をカットしたり速度を変えたりして編集し直した。前のゆったりした感じも好きだが、こちらは雲の中の単調な映像が短くなっていて、見ても分からない程度だが途中から少し速度が上がっていて、テンポがよくなっている。

これを公開すると、また別のところからすぐさま著作権侵害の申し立てが来た。今度は、曲の使用は許可するが広告料はもらっていくよということらしい。調べてみると、自分で演奏した音楽でも言いがかりをつけてくる奴らがいるらしい。私の動画の広告料なんて微々たるものだから、このまま目を瞑ってもよかった。だが、大ブレイクする可能性もゼロではない。広告料を横取りされるのは面白くない。

「こちらは1934年に録音された音楽なのでパブリックドメインだと考えております」と反論した。この程度では根拠が薄いかなと思ったが、申し立てはあっさり撤回された。あちらさんも何年の何々楽団の演奏だから著作権はうちにありますとはっきり書いてくるわけではないので、お互い様だ。

著作権はしっかり守られるべきだが、寄生虫というか、たかり屋というか、変な団体もあるものだ。

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