「 日本 」一覧
「フランケン奇談」 江戸川乱歩セレクトの人形怪談三篇
「フランケン奇談」(江戸川乱歩 キング昭和32年2月号掲載 角川ホラー文庫『火星の運河』収録)はフランケンシュタインがメインというわけではなく、人形怪談についてのエッセイだ...
薩摩治郎八 恋に芸術に浪費した巴里の日本人
薩摩治郎八と何者でしょう。1901年生まれ、木綿商の三代目、祖父の財産を喰い潰し、貴族でもないのに「バロン」と呼ばれる。美人の妻と死別し、戦後は無一文で帰国、後に三十歳下の...
結局謎は解けない『魔都』(久生十蘭)
過去の記事「『魔都』(久生十蘭)で殺される元宝塚生徒の謎」を書いたときはまだ読み終わっておらず、数日前に読み終わったが、で、結局どうなの? という感じで、自分の理解力が足り...
『魔都』(久生十蘭)で殺される元宝塚生徒の謎
『魔都』(久生十蘭)の殺人事件の犠牲者が元宝塚少女歌劇学校生徒だ。第四期生と書いてあるが、その部分に出てくる他の生徒を調べてみると不自然な点がある。 この美人は松谷鶴子と...
『如何なる星の下に』 高見順 レヴィウの踊り子への慕情
「慕情」という言葉が出てくる。なかなかお目にかからない言葉だが、こういう心情は今でもなくなったわけではないのではないか。 「──いいなアといふのは、どういふの。踊りが巧い...
『人造人間小説傑作選』 怪奇で不道徳な大正昭和のマッド・サイエンティストたち
『人造人間小説傑作選』(十三舎)は、その名に恥じぬ傑作揃いだ。大正、昭和の時代や人造人間に興味を持っていたが、読んだことのない小説ばかりだった。雑誌や本のロボット小説のリス...
N.U.D.E.@ 美少女型ロボットと音声でコミュニケーションできるゲーム
美少女型ロボットと会話できるN.U.D.E.@というゲームが十年ほど前にあった。ゲームとしては面白いとは云えなかった。コンセプトもロボットのデザインもよかったのだが、技術の...
『誇りを持って戦争から逃げろ!』 中山治
私は本当は自分の好きな文化的なことだけを書いていたい。だが、そうも云っていられない。この2006年7月に出た本の内容に現実が近づいている今こそ、多くの人に読んでほしい。 ...