過去の記事「文机」に「文机には大きなひきだしが付いているから部屋がすっきりするはずなのだが、片付くかな」と書いたが、全くもって片付いていない。雰囲気を気に入って買ったものの、私の部屋には大きすぎたので売ろうと思い、拭いていた。ひきだしをはずすと字が書いてあった。これは今まで気付かなかった。
明治三拾三年一月元日求之
1900年のものだったとは驚いた。1900年と云えば、『ベル・エポック ナダール写真集』 (立風書房)の巻頭、「《ベル・エポック》の顔立ち」(清水徹)で「1900年。この数字は象徴的だ。数学的な計算の上ではまぎれもなく19世紀最後の年である。しかし、18・・年という数え方が1900と大きく変わったことが、まるでなにか特別な意味をもつように思える」と書かれている、あの1900年の元日だよ。