理想の傘がなかなかない理由

記事「理想の傘がなかなかない」に書いたように、傘を探している。私は暗い色より明るい柄の方が好きだが、欲しいと思えるほどの柄は存在しないので、黒を探すことにした。私が探しているのは以下のもの。

1.色は黒。ワンポイントも柄もいらない。
2.手元は木。できれば中棒も木。
3.石突は寸詰まりやボテッとしたプラスチックではなく、すらっとスマートなもの。

それほど難しい条件ではないはずだが、探してみると、驚くほどない。吉祥寺に傘の専門店があると聞き、オミノ洋傘店に飛んだ。下の画像の右奥の白い角にみっしり並んでいるのが紳士傘で、左がジャンプ傘、右が手開きだ。

オミノ洋傘店 吉祥寺(引用元:ムーショップ オミノ洋傘店

アンブレラ・マスターである店主小美濃氏に聞いてみた。高級すぎない五千円くらいで、真黒で持つところが木のものはありませんかと。小美濃氏いわく、真黒は生地の良し悪しが出るから、あまり作られず、柄を入れたりワンポイントを入れたりして付加価値を付けるとのこと。

予算内でどうしても欲しいと思う傘はなかったが、生地の編目が細かくしっかり編まれているものがよい生地で、ジャンプ傘よりは手開きの方が高いことなど説明していただき、黒い傘があまりない理由も判り、行くだけの価値はあった。

探せば二千円くらいのものもあるかもしれないけどとも云われた。そう、記事「理想の傘がなかなかない」に書いた傘はいい線行っているのだ。ただ、大きすぎ長すぎなのだ。

上の三つの条件にさらに付け加える。これで理想の傘が見つかる可能性はより低くなるだろう。

4.手開き。
5.大きすぎない、長すぎない。

女性ものは長すぎず、石突がすっきりしているものが多い。だが、女性ものとなると真黒なものはない。雨の多いこの国に、何故これほどまでに恰好よい傘がないのか。やはりイギリスのメーカー製を買うしかないのだろうか。

日本洋傘振興協議会

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