最近集め始めた幻想文学(幻想文学出版局)の特集・日本幻想文学誌が昨日揃った。素早かった。最後の一冊は通販ではないがネットで検索して神保町に買いに行った。
本についての本だから、また別の本に興味が出てくる。気になるのはいくつかあるが、橘外男を読んでみたい。新刊本はほぼ全滅。教養文庫の三巻は高いが売っている店はある。特に興味あるのは『妖花イレーネ』で、マッドサイエンティストが水槽の中で人造美女を作る話なのだそうだ。これが収録されている本を幻想に強い荻窪の常田書店で探したが見当たらず、なくても何か手がかりがあるかもしれないので店主に聞いてみたら倉庫にあるかもしれないという話だが、値段は馬鹿みたいに高くはないがネットでもう少し安いところもあるので買わなかった。そんなにない本ではないから探せばあると思うと店主は云っていたが、ヤフオクでは馬鹿みたいに高い値段で出ている。
安いところを探すと云っても安ければいいというものでもない。箱なし\1000、初版・少難\2000、再版・美本\1800という少しの違いがあると迷ってしまう。
《追記》
最近読んだ『妖花イレーネ』はこれで知ったんだな。自分でも忘れていた。日本幻想文学誌⑥昭和篇で高橋克彦がセレクトしている。
特集・日本幻想文学誌は下記の通り。いいねー、どれも面白そう。また目を通そう。
魔界とユートピア 日本幻想文学誌①明治篇
大正デカダンス 耽美と怪異 日本幻想文学誌②大正篇
夢みる二〇年代 日本幻想文学誌③大正-昭和篇
猟奇と哄笑 異端のエロ・グロ・ナンセンス 日本幻想文学誌④昭和篇
幻視の文学1930-40 昭和文学の幻視者たち 日本幻想文学誌⑤昭和篇
異端文学マニュアル 日本幻想文学誌⑥昭和篇
(2018年7月16日)