この写真集『幻景の東京―大正・昭和の街と住い』(藤森照信 藤岡洋保 初田亨[編著] 柏書房)は古本屋で見かけて、欲しいのだが高いので買っていない。図書館で借りた。大正4年から昭和18年に刊行された「建築写真類聚」収録の建物の写真がたくさん載っている。
映画館、劇場、カフェー、百貨店、民家等など、種類ごとに章が分かれていて、それぞれに歴史の解説が付いている。
いい写真がたくさんあるが、大きな写真で目についたのは赤坂の映画館、葵館。震災後に建て替えたもので、もっと前の時代の派手なつくりとは違う。こういうのをモダーンというのだろう。