ジャンプの巧妙さ

大コケした香取慎吾版の映画『こち亀』
興収1億に届かず! 予想通り大コケした香取慎吾版の映画『こち亀』 (日刊サイゾー)

過去の記事で「私は年に何百本も映画を観る映画狂ではないが、平均的な人よりは映画も映画館も好きな方だと思うのだが、払った金額の分だけ楽しめる確率がかなり低いこと に気付いてしまった。映画を観ていないのに批判するのかと思う人もいるかもしれないが、小説や漫画が原作の日本映画がヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』以上に素晴らしい可能性は200%ない。あったら教えてほしい。」と書いたのはもう三年も前か。100%断言するようなことはしないようにしているが、200%と書いているよ。

こち亀については『10年大盛りメシが食える漫画家入門』樹崎聖 泰文堂)に面白いことが書いてある。ファン心理を逆撫でするようなキャストにジャンプ編集部は大乗り気だったのだそうだ。ドラマがヒットしても従来のファンが喜んだりスポンサーやテレビ局が儲けるだけで単行本の購買層の新規開拓はできないので、視聴率の獲得よりも読んだことのない層にアピールすることを選んだとのこと。

勿論、一所懸命に作っても失敗することはあるだろう。だが、それ以前の問題だろう。映画ではなくてゴミ、昔だったらフィルムの無駄と書くところだが、デジタルだったらフィルムの無駄はないのか。

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