『ニューヨーク・ニューヨーク』(マーティン・スコセッシ監督 1977)は過去に見たことあったが、『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル監督 2016)の元ネタのひとつだと知り、改めて見てみた。笑顔にも哀愁が漂っている男、美人ではなくファニー・フェイスの女の組み合わせなど、思っていた以上に似ていた。
マーティン・スコセッシは『ニューヨーク・ニューヨーク』について、古い映画にあった作り物めいた人工性とリアルな感情、演技を共存させたと語っているが、『ラ・ラ・ランド』も同じことをやっている。
『ラ・ラ・ランド』は突然歌い出す、本来の意味でのミュージカル映画だが、映画の中の世界で実際に演奏したり歌ったりするシーンもある。『ニューヨーク・ニューヨーク』は突然歌い出すミュージカル映画ではなく、映画の中の世界で実際に演奏したり歌ったりするシーンがほとんどだが、ミュージカル映画のシーンがある。どちらもまとまりがなく、よくできた映画ではないが、何か狂ったパワーがある。
近い時期に二本見て気づいたのは、『ニューヨーク・ニューヨーク』のロバート・デ・ニーロも『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングも二色コンビのウィングチップの靴を履いていることだ。足元に白が入っていて、全身が目に入る。『ニューヨーク・ニューヨーク』では靴が何度もはっきり映り、ホワイトとブラウンだと判る。
『ラ・ラ・ランド』の方は大きく映るわけではないので、白黒か白茶か判別できなかった。デザインが二種類くらいあることには気付き、多分白茶なのではないかという気がした。
正解は白黒、白茶、両方だった。
(引用元:Ryan Gosling’s Style in “La La Land”)
いいねー、かっこいい!