鎌倉文学館の澁澤展を見てきた。展示スペースは少ないが、入場料は400円で、1000円の図録が素晴らしい。ほとんどの写真や自筆原稿や創作ノートが載っていて、解説や年表も載っている。パイプやサングラス、地球儀などの愛用品も展示されていた。『高丘親王航海記』の創作ノートにアンドロイドと書いてあったので、アンドロイド好きの私はニヤリとした。
帰りは由比ヶ浜、材木座海岸でビーチコーミングをした。すごく珍しいものはなかったが、今日拾ったなかで珍しい方なのはカニのハサミだ。笑ったのはインディアンの人形で、いつの時代のどこの国のものか、さっぱり判らない。貝殻はたくさん落ちていて、時々綺麗なものも見つかる。あとよく落ちているのは陶器の欠片だ。もしかしたら最近のものかもしれないが、もしかしたら何百年も前の沈没船から流れて来たのかもしれないと考えると面白いではないか。すりガラス状になったガラスの欠片や流木や骨や何か全然判らないものも落ちている。
海岸に鳥の死骸があった。スティーヴン・キングのダーク・タワー・シリーズの『魔導士の虹』に鳥の頭蓋骨を持っている人物が出てくるが、まだ羽の生えている死骸までいくとちょっと。犬が噛じりついて、飼主が止めていた。
北海道で海に行ったときの感覚では、手や足に濡れた砂が付いても、乾いた砂でほろえばすぐとれたが、鎌倉ではなかなか乾かない。帰りに雑誌を立ち読みしたら、鎌倉は湿度が高いから苔が多いと書いてあって納得した。