記事「Paris 2010」を書いたことで、そのときに持って行った文庫本の記憶が呼び醒まされた。タイトルは憶えていない。おぼろげな記憶から永井荷風、詩、薄いという手がかりで捜索し、見つけ出した。そうだ、これだ。『珊瑚集』(岩波文庫)。メトロに乗っているときに読んだ。まさに仏蘭西趣味。
関連記事
歌劇『ファウスト』シャルル・グノー 全5幕 パリ・オペラ座 1975
私がシャルル・グノーのオペラ『ファウスト』を知ったきっかけはドラマ『オペラ座の怪人』だった。最後の方の桟敷席のファントムと舞台上のクリスティーヌが歌うシーンが素晴らしく、感動した。...
森茉莉が看破 パリと浅草の共通点
「日本で巴里の気質を持っているのは浅草人だけである」と、森茉莉は書いている(『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』 ちくま文庫)。最近の記事でパリや浅草のことを書いていたので...
CARTIER(カルティエ)タンクにそっくりのパクりウォッチ発見
記事「POPEYE 2017年12月号 古着と時計。」にいつかはCARTIER(カルティエ)のタンクが欲しいね、今まで遣った金額を合わせれば中古くらいは買えたかもしれない、怖いから...
手塚治虫記念館「戦後70年に考える アドルフに告ぐ展 ぼくは戦争の語り部になりたい」
手塚治虫記念館で開催された「戦後70年に考える アドルフに告ぐ展 ぼくは戦争の語り部になりたい」では、原画が多数展示されていた。私がこれを見たときはまだ『アドルフに告ぐ』を...
ドラキュラやオペラ座の怪人はジュール・ヴェルヌと関係あるか?
私は記事「『カルパチアの城』 ジュール・ヴェルヌ 死んだはずの歌姫の声の正体は?」に、以下のように書いた。 吸血鬼伝説の残るトランシルヴァニアのカルパチア山中の古城が舞台...
「デイ・ドリーム・ビリーバー」を延々と流し続けるのはキチガイレベル
「デイ・ドリーム・ビリーバー」はいい曲だし、私も好きだ。忌野清志郎の訳詞もいい。たまにはこういう歌を聴いて感傷に浸るのも悪いことではない。だが、彼女がいなくなってしまった歌を延々と...
CITIZEN(シチズン) PROMASTER TOUGH プロマスタータフ PMU56-2373
結構前から欲しかった記事「欲しい時計 プロマスタータフ CITIZEN(シチズン)率の異常な低さ」の時計、PROMASTER TOUGH PMU56-2373をやっと手に入れた。い...
『ロザリンとライオン』青春映画、恋愛映画であり動物映画、サーカス映画でロード・ムービー
記事「映画は宝探し まだまだ未知の世界が」に書いた『ロザリンとライオン』( ジャン=ジャック・ベネックス監督 1990)を見た。何の予備知識もなく下のパッケージを見たとき、...
「死後の恋」 夢野久作 少年兵士は男装の皇女?
『浅草紅団』(川端康成)も「水族館」(堀辰雄)も昭和五年(1930)刊の『モダンTOKIO円舞曲』に収録され、両方に男装が出てくる。この時期の男装は何なのか、時代の空気なの...
ホフマンの「砂男」が戦前の新青年に載っていた
最近、「砂男」が雑誌・新青年に載っていたことを知り、『新青年傑作選 第四巻 翻訳編』で確認した。昭和二年(1927)八月増刊、向原明訳、初山滋画。江戸川乱歩以外にもこの時期...