洋書の『フランケンシュタイン』のバーニー・ライトソンの挿絵とスティーヴン・キングの序文付きがあるんだけど、これさー、以前はそれほど高くなかったんだよね。私は基本的には紙の本の方が好きだけど、電子書籍の方が単語を調べるのが楽だろうと思ってkindle版を買った。するとイラストの解像度が低かった。その後、紙の本が高くなってしまって、紙の本を買っておけばよかったなーと思っている。
関連記事
『ラヴ・パレード』 トーキー初期のしゃれたオペレッタ
16世紀イタリアで生まれたオペラはアンハッピーエンド、ハッピーエンドのオペレッタは19世紀フランスで生まれた。これがアメリカでミュージカルになってゆく、丁度その過渡期のオペ...
『快楽』マックス・オフュルス監督(1952) モーパッサン原作の快楽にまつわる三つの物語
私は記事「『輪舞』マックス・オフュルス監督(1950) 1900年ウィーンで回る回る恋模様」に、好きで何度か見ているが、どうも感想が書きづらくて記事にしていなかったこと、人...
『十二夜』 生き別れになった双子の妹が男装したら兄そっくり
十二夜とは、12月25日から12日目、一連のクリスマス祝いの最終日にあたる1月6日の顕現祭のことで、キリスト教国では古くからの陽気なお祭り騒ぎだそうだ。シェイクスピアの戯曲の映...
テレビ映画『フランケンシュタイン』(2004) 実験室に揺らめく蝋燭の炎
テレビ映画『フランケンシュタイン』(2004)はセットやロケ場所が素晴らしい。廃城とか山とか森とか、原作のピクチャレスクと呼ばれるものが表現されている。雨や雷のシーンも激しい。原作...
「アーサー・サヴィル卿の犯罪」 オスカー・ワイルド 手相占いを本気で信じてしまって殺人者に
怨恨から殺人を犯す話はよくある。殺人者が罰を受ける話、改心する話も普通すぎる。殺人のおかげで幸せな結婚ができたという珍妙な話が「アーサー・サヴィル卿の犯罪 ー義務の研究ー」...
インディ・ジョーンズは日本に来たか
コール・ポーターの名前を知る前から、その音楽には馴染みがあった。『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』のオープニング、”Anything Goes”だ。これも30年代を舞台にした映画...
魔都の語源となった村松梢風の『魔都』の序文
村松梢風の『魔都』は上海関連の本には必ずと云ってよいほど出てきて、読んでみたいが単行本は全然出回ってなく、復刻版でさえ高額で、全然読む機会がなかったが、国立国会図書館デジタ...
『フォカス氏』 ジャン・ロラン 世紀末の頽廃と悪徳のごった煮
『フォカス氏』(ジャン・ロラン 月刊ペン社)は厚い本ではないが小さな字の二段組で、読み終えるのに時間がかかった。 澁澤龍彦によれば、ジャン・ロランは世紀末の頽廃と悪徳...
『フランケンシュタイン』はホフマンの「砂男」の影響を受けているのか?
『フランケンシュタインのライヴァルたち』(マイケル・パリー編 ハヤカワ文庫)の編者あとがきに、次のようにある。 自動人形についてはこれまで多くの優れた物語が書かれてきた。...