種村季弘の「キング・コングの図像学」(季刊映画宝庫創刊号キング・コング特集、『夢の覗き箱』(北宋社)収録)には映画『キング・コング』(1933)に影響を与えた絵について書いてあって興味深いので、その絵を全部見てみようと思った。検索すれば大抵あるだろうという予想に反し、いきなり蹴つまづいた。
ピエール・ベリーの『ガリヴァー旅行記』(スウィフト 1726)の挿絵が明らかに『キング・コング』に似ているのだが、この画家についても挿絵についても、ネットの検索ではさっぱり手がかりがつかめない。『ガリヴァー旅行記』の挿絵は色々あり、プロブディンナグ(巨人国)の場面の大猿の絵もいくつか見つかる。だが、ここまではっきり『キング・コング』と似ているものは見つからなかった。絵が素朴だ。謎だ。
These are illustrations of “Gulliver’s Travels” look like “King Kong”. Could you tell me about these if you know something?
『キング・コング』の元になった絵が色々載っているサイト。これによると囚われのアン・ダロウはアンドロメダであるようだ。名前も似ている。
Les origines de King Kong 1
Les origines de King Kong 2