『吸血鬼サーカス団』(1972)

吸血鬼サーカス団 vampire_circus

タイトルを聞いただけで見たくなったロバート・ヤング監督『吸血鬼サーカス団』(1972)を見た。『シネマティック・ヴァンパイア』ジョン・L・フリン フィルムアート社)に「ばかげた筋を重荷としながらも『吸血鬼サーカス団』はまた、極めて想像力に富んだものでもあった」とある通り、一風変わった吸血鬼映画だった。一人の吸血鬼を集団で倒す話ではなく、集団対集団で面白かった。パッケージは全然心惹かれない写真だが、意外と美少女美少年率が高い。ジョン・モルダー・ブラウンは同じ年に『ルードウィヒ 神々の黄昏』にも出演している。

子供の血を吸う伯爵が村人に退治され、村人を皆殺しにする呪いをかける。文字通りの逆ギレだ。15年後、伯爵のいとこのサーカス団が村に来る。手回しオルガンが出てくる。私は手回しオルガンの音が好きでCDが欲しいのだが、大きなCD屋に行っても置いていない。図書館にはあるのだが。

ハマーフィルムの映画は単に古いからかフィルムや現像が違うのか色が独特で、特に肌色が不思議な色だ。

《追記》
上のポスター画像は悪くないけど、私が買ったDVDのパッケージは下のものだった。この頃はAmazonよりもディスクユニオンとかレコミンツでよくDVDを買っていたものだ。この後、違うパッケージで500円で発売され、それも今は廃盤で値段が上がっている。手回しオルガンが出てくるなんて、自分で書いて忘れていた。手回しオルガンについては記事「ストリート・オルガン 音だけではなく存在自体に哀愁が漂う楽器」に書いた。
(2015年5月18日)

吸血鬼サーカス団

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