『アベンジャーズ』 イギリス紳士と気象学者のレトロなスパイ・アクション

アベンジャーズ 1998

『アベンジャーズ』ジェレマイア・チェチック監督 1998)を見たのはかなり前だ。レトロフューチャーなヴィジュアルに期待したが、それほど面白くなかった。気象兵器が出てきて、当時は馬鹿馬鹿しいと思ったものだが最近は実際に気象兵器でも使われているのではないかという天気であること、主人公が傘を持っていたことを思い出したのをきっかけに久しぶりに見てみた。

傘で戦う英國紳士、いいじゃないですか。メーカーまでは分からないが、持ち手から石突まで一本の木でできた、多分いい傘だ。いつも帽子をかぶって傘も持つスタイルで、帽子を雑に扱われると怒る。イギリス紳士でスパイ・アクションと云えば『キングスマン』を先取りしている。

現M レイフ・ファインズの諜報員と初代ボンド ショーン・コネリーの変態チックな悪役の対決は、007を色々見てから見ると結構楽しめた。元になったイギリスのテレビドラマ『おしゃれ㊙探偵』に出ていたダイアナ・リグ『女王陛下の007』のボンドガールだ。

いいねー、ドラマも見てみたい。

映画の方のレイフ・ファインズはパリッとした紳士服、気象学者役のウマ・サーマンは赤いチャイナドレスや黒いジャンプスーツでファッショナブルだ。この二人が何となく惹かれ合いながらも恋愛関係ではない。『日の名残り』の執事とメイドもそうだったが、それがイギリス的なのだろうか。

クラブとか仕立屋、マナー・ハウス、温室などのセットやロケ場所、クラシックカー、ダブル・デッカー、気球などが出てきてイギリスらしくレトロな感じでよい。アクションは結構体張っている。期待しなければまあまあ楽しめる。

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