”The Goldwyn Follies”(1938)はジョージ・ガーシュウィンの曲が使われているミュージカル映画で、是非見たいと思い海外盤DVDを買ってみたが、パッとしない映画だった。邦題は『華麗なるミュージカル』という個性も何もないタイトルだ。ハリウッドのプロデューサーや俳優女優芸人たちのバックステージもので、30年代のきれいなカラー映像を見られるところがよい。
ガーシュウィンの素晴らしいラヴソングが使われているのにロマンティックでもドラマティックでもない。”Love Walked In”は好きな曲で、DVDを見る前からこの動画は知っていた。何故ハンバーガーを作りながら歌っているのか。何か深い意味があるのだろうかと思ったが、特にない。
朗々と歌うハンバーガーショップの兄ちゃんがスターになっていく。ガーシュウィンの遺作”Our Love Is Here To Stay”も感動的な名曲だが、映画ではただステージで歌っているだけだ。
歌やダンスが少なくて物足りないが、いいところもないわけではない。ロシア人女優役のVera Zorinaが美しく踊る。
この動画はモンタギュー家がジャズ、キャピュレット家がバレエを踊る『ロミオとジュリエット』パロディで、『ウエストサイド物語』の先を行っている。
こちらは実に美しい。
こちらはまた朗々と歌うKenny Baker。