「 1910年代 」一覧
呼び醒まされた記憶 巴里のメトロで『珊瑚集』(永井荷風 岩波文庫)を読んだ
記事「Paris 2010」を書いたことで、そのときに持って行った文庫本の記憶が呼び醒まされた。タイトルは憶えていない。おぼろげな記憶から永井荷風、詩、薄いという手がかりで捜索し、...
『メアリーの総て』 18歳の女性が如何にして『フランケンシュタイン』を著したか
『フランケンシュタイン』の著者メアリー・シェリーの伝記映画『メアリーの総て』(ハイファ・アル=マンスール監督 2017)を観るにあたり、予備知識として『フランケンシュタイン...
『今夜、ロマンス劇場で』を観たら『ある日どこかで』を見たくなって
邦画を映画館で観ることはあまりないが、『今夜、ロマンス劇場で』(武内英樹監督 2018)を観てみた。映画についてのメタフィクション映画、異世界から来た人とのラヴストーリーと...
谷崎潤一郎「人面疽」の時代
「人面疽」について、過去の記事「「人面疽」 谷崎潤一郎 得体の知れない呪いのできもの、呪いの映画」に書いた。そのときは図書館で講談社文芸文庫の『金色の死』を借りて読んだ。久...
夜想8 亡命者たちのハリウッド
夜想の興味ある特集を見つけたら大体買うようにしているが、「亡命者たちのハリウッド」は多分古本屋で現物を見たことがないような気がする。ネット通販で表紙も内容も知らず、タイトル...
上海ブックフェア 遅れてきた上海ブーム
上海ブームは1980年代にあったもので、それが突然変異的に私の中に起こったのは不思議なことだ。オールド上海に凝り始める前から夜想12 上海特集は持っていたので、全く興味がないわけで...
ウェルカム上海電影院 オールド上海が舞台の映画・ドラマ 古今東西
去年の春からオールド上海に凝り始め、その手の映画を色々見た。これまで見ることのなかったドラマやアニメまで見た。オールド上海といってもノスタルジーにすぎない。実際は貧困や戦争の悲惨、...
パン(牧羊神、半獣神)の美術館
パンについて調べるとかなり古くからの歴史があり、バッカスの従者サテュロスとともにファウヌスと同一視されたりしていて単純ではないが、淫欲の象徴である点は大抵の本に書いてある。体の一部...
仮説 オペラ座の怪人はフランケンシュタインの怪物
『オペラ座の怪人』(ガストン・ルルー 1910)はフランケンシュタインの怪物と近いのではないだろうか。映画の印象ではなく、原作『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー ...
『オペラ座の怪人』 原作小説 翻訳各種 どれがいい?
『オペラ座の怪人』の原作はまとまりのある話ではない。創元推理文庫(三輪秀彦訳)で読んだのはかなり前なのであまり覚えていない。 再読するなら別のにしようと思い、早川文庫...