「 19世紀末 」一覧
『死都ブリュージュ』ローデンバック 死別した妻そっくりの女と出会った男の心理と行動は・・・
『死都ブリュージュ』(ローデンバック 1892 岩波文庫)を読んだ。重版のときに、予備知識はなかったが表紙の絵とあらすじに惹かれて買ってあった。上の画像の人物は著者であって...
セピア色 バレリーナのアンティーク写真集と人形のポストカード集
左の本は見ての通り図書館の本だ。シティ出版のセピアシリーズは、何故か杉並区図書館にも中野区図書館にも『セピア色の舞姫たち』しかない。バレリーナのアンティーク写真が載っている...
『アーネスト式プロポーズ』 ワイルドの戯曲『真面目が肝心』の映画化
オリヴァー・パーカー監督『アーネスト式プロポーズ』を見た。原作はオスカー・ワイルドで『真面目が肝心』(角川文庫)、『嘘から出た誠』(岩波文庫)という題名の邦訳がある。Ernest(...
『虚空の花』南條竹則 『未来のイヴ』にまつわる批評風小説
「南條竹則って知ってますか」と問われたとき、どこかで聞き覚えはあったがすぐには思い出せなかった。少し考えて、光文社古典新訳文庫で何か訳していたのを思い出した。 「翻訳の方...
『オスカー・ワイルド』(1997) 真面目か頽廃か ワイルドの伝記映画
ブライアン・ギルバート監督『オスカー・ワイルド』(1997)を見た。ワイルド役は私の好きな映画『ピーターズ・フレンズ』のピーター役スティーブン・フライ、愛人ボジー役はジュー...
『もう森へなんか行かない』 エドゥアール・デュジャルダン ロマンチックな愚か者
『もう森へなんか行かない』(エドゥアール・デュジャルダン 都市出版社)を再読した。この小説は一気に読みたい。私は読むのが遅い方だが、これはそれほど長くないので一気に読める。...
『カンターヴィル・ゴースト』 オスカー・ワイルドの幽霊物語の映像化
ビデオでは『カンターヴィル・ゴースト』だが、かなり前にテレビで流れたときは『カンタヴィル家の亡霊』だった。私は子供の頃、これをビデオに録ったものを何度も見ていて、また見てみ...