「 本 」一覧
『生きている過去』 アンリ・ド・レニエ
mixiにコミュニティができた直後に参加したのに読み終わっていなかった『生きている過去』(アンリ・ド・レニエ 岩波文庫)をやっと読み終わった。 「零落した貴族の館にあ...
ポケモンか? 19世紀イギリスのグロテスクな新生物
アラマタ図像館(荒俣宏 小学館文庫)は十年前の本で、あまり本屋に置いていないが品切なわけではない。全部揃えてもいいような気がするが、まずは「怪物」を買った。珍妙な絵がたくさ...
同潤会アパートメントの写真集と雑誌の特集
『Design of Doujunkai』 東京人2000年9月号 東京人1997年4月号 私の懐古趣味は前からだが、似たような人はいるもので、同潤会青山アパートにノスタルジーを...
『グラディーヴァ』 ドイツ作家の古代ポンペイ幻想
『グラディーヴァ/妄想と夢』(作品社)はイェンゼンの「グラディーヴァ―あるポンペイの幻想小説」(1903)とフロイトの「『グラディーヴァ』における妄想と夢」(1907)が収録されて...
茶色っぽい本の棚は本当に茶色っぽい
しばらく出歩いていなかったので久しぶりに鎌倉に来た。旅というほどではなく、遠足だ。KIBIYAベーカリーのスコーンが好物で、鎌倉に来ると必ず買う。桜スコーンなるものがあった...
『天国に結ぶ戀』 大越孝太郎 男女のシャム双生児の流転
『天国に結ぶ戀』(大越孝太郎 青林堂)を読んだ。大正末期から昭和初期が舞台で絵がきれいなので興味惹かれた。現実にはありえない男女のシャム双生児の流転が描かれる。このアイデア...
『猫の航海日誌』 寺山修司
寺山修司の本でタイトルが『猫の航海日誌』(新書館)だなんて、古本屋で見かけたら絶対に気になるはずなのに知らなかったのは、多分一度も実物を見たことがなかったのだろう。この本を...
『猫の館』猫の絵はがきや寺山修司の文が載っているかわいい本
『猫の館』(寺山修司・文 末次曜子・コレクション 猫の手帖・編集 たざわ書房)は前から欲しかったかわいい本だ。猫の写真や絵のポストカードが色々載っている。寺山修司の「猫探偵...
『ポーの一族』萩尾望都
吸血鬼好きを公言していてこれを読んでいないのはまずいと思っていた『ポーの一族』(萩尾望都 小学館)を読んだ。あまり古本屋で見かけず、いづれ大きいサイズのを買おうと思っていた...
世界が恋する1920年代
昨日は帰るのが待ち遠しかった。何度も立ち読みしたことはあるが高くて買っていなかった「1920年代日本展」の図録を安く手に入れた。工業化、都市化、国際化が急激に進行した大正後半から昭...