「 映画 」一覧
『キング・コング』 女を追っかけまわして大暴れして散った巨大猿
乱暴に云ってしまえば、『オペラ座の怪人』も『キング・コング』も同じ話だ。過去の記事に『ファウスト』も『オペラ座の怪人』も『ジキル博士とハイド氏』も欲望、特殊能力や変身、失敗...
『イット』 それは性的魅力
諸君、 ━━イツト IT いつと と、三通りに書いた旗が、七月の風に飜 つてゐる。觀音劇場だ。 と川端康成の『浅草紅団』(1930)に書かれている。これは映画のタイト...
フィッツジェラルドの短篇「新緑」で歌われる歌は
Libby Holman バズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』で、ジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」が使われていた。そのジョージ・ガーシュウィンの音楽ア...
『グレート・ギャツビー』の映像化は可能か
『グレート・ギャツビー』(フィッツジェラルド)にはマッド・サイエンティスト的な狂気があるところがよい。繊細というか神経症的というか、凡人には思いつかないような描写が多い。 ...
『幻影師アイゼンハイム』 19世紀末ウィーン 奇術師と令嬢の恋
かなり昔、スティーヴン・ミルハウザーの「アウグスト・エッシェンブルク」が映画化されるらしいと、雑誌の小さな記事で読んだ記憶がある。好きな小説なので、見間違いではないはずだ。...
賛否両論『オーシャンズ11』とその元ネタ『オーシャンと11人の仲間』
何もしなくてもかっこいい人はそのままでいいかもしれないが、そうでなければかっこいい人の真似をしなくてはならない。1930年代から40年代の映画がお手本になりそうだが、ジャン...
『サーカスの世界』はただのサーカス映画ではない
西部の男のイメージのジョン・ウェインとセクシーな悪女のイメージのリタ・ヘイワースのサーカス映画ってどんなものだろうと想像がつかなかったが、これは期待以上の映画だった。色々細...
『ダンシング・レディ』 フレッド・アステアの映画デビュー
『ダンシング・レディ』(1933)はダンサー(ジョーン・クロフォード)をめぐって演出家(クラーク・ゲーブル)と金持ち(フランチョット・トーン)で色々ある話だ。過去の記事「『...
ガーシュウィンの曲でダンシングな映画
時代設定が1920年代から30年代の映画ばかり見ていた時期にジョージ・ガーシュウィンの伝記映画『アメリカ交響楽』(1945)を見てからしばらく経つが、またガーシュウィン聴こ...
歌って踊る『グランド・ホテル』のパロディ
『グランド・ホテル』(エドマンド・グールディング監督 1932)の翌年に作られたパロディ、18分の短篇”Nothing Ever Happens”が『グランド・ホテル』のD...