「 アメリカ 」一覧
テレビ映画『フランケンシュタイン』(2004) 実験室に揺らめく蝋燭の炎
テレビ映画『フランケンシュタイン』(2004)はセットやロケ場所が素晴らしい。廃城とか山とか森とか、原作のピクチャレスクと呼ばれるものが表現されている。雨や雷のシーンも激しい。原作...
”The Goldwyn Follies” ガーシュウィンの名曲無駄使い
”The Goldwyn Follies”(1938)はジョージ・ガーシュウィンの曲が使われているミュージカル映画で、是非見たいと思い海外盤DVDを買ってみたが、パッとしな...
映画『ラスト・タイクーン』(1976) 原作を再読してから
エリア・カザン監督の『ラスト・タイクーン』(1976)は20~30年代に凝っていた時期に一度見たが、退屈に感じ、二度と見ることはないだろうと思っていた。最近、フィッツジェラ...
『オペラの怪人』(1943) ファントム 怒りの復讐
『オペラの怪人』(アーサー・ルービン監督 1943)は過去に見たときにそれほど感銘を受けず、再び見たがやはり薄っぺらかった。ヒーロー役は警官とオペラ歌手と二人に分かれ、クリ...
19世紀アメリカの蒸気人間
私は過去の記事「『海底二万里』 ジュール・ヴェルヌ」に、「(新潮文庫の)帯には「スチームパンクの祖」の文字が。すべて電気仕掛けと書いてあるでしょう。蒸気(スチーム)ではない...
『ロックンロール・フランケン』 ロックスターの死体をつなぎ合わせた人造人間をロックスターに仕立てあげようとするが・・・
エルヴィス・プレスリーの頭、ジミ・ヘンドリックスの手、シド・ヴィシャスの尻、ジム・モリソンのペニスで人造人間を造ろうとしたが、手違いで同性愛者リベラーチェのペニスを使ったこ...
『グレート・ギャツビー』のデイジーの魅力
顔が美しく、表情や振舞いや発言がかわいらしい女性は実在する。というのも『グレート・ギャツビー』(フィッツジェラルド)のデイジーの魅力が分からない、中身がないカラッポだという...
「愛しのヘレン」 お手伝いロボットがご主人様に恋する1930年代SF
Android woman (Galaxy, September, 1954, illustration) お手伝いロボットがご主人様に恋する。ありがちなストーリーだと感じられる...
『グレート・ギャツビー』でデイジーがシャツを見て泣く謎
映画館で一度観たバズ・ラーマン監督版『華麗なるギャツビー』を動画配信で見た。音楽やキャストの脂肪量に不満はあるが、こういうものだと思って見たら悪くはなかった。記事「鳥と花と...
『ラスト・タイクーン』 フィッツジェラルド 何かを求めて手に入らない姿が作者と重なる
フィッツジェラルドに感銘を受け、クラシック映画も好きなので『ラスト・タイクーン』は是非読まねばと思い、ハヤカワ文庫の乾信一郎訳と三笠書房の米田敏範訳を読み、角川文庫大貫三郎...