「 本 」一覧
「蜜のあはれ」 室生犀星 おぢさまと金魚
写真素材BIZUTART PHOTOGRAPH 「蜜のあはれ」(室生犀星 1959)を読んだ。小説家のをぢさまと蠱惑的な金魚の少女のやりとりが中心の、会話のみの小説だ。をぢさまの...
大正昭和の東京の建物がたくさん載っている写真集
この写真集『幻景の東京―大正・昭和の街と住い』(藤森照信 藤岡洋保 初田亨 柏書房)は古本屋で見かけて、欲しいのだが高いので買っていない。図書館で借りた。大正4年から昭和1...
ウミガメか リクガメか
『さかしま』(ユイスマンス)の第四章に出てくる亀の甲羅に黄金の鎧を着せ、宝石を象眼するという狂ったエピソードを最初に読んだときは、何となくリクガメを想像していた。だが、原書のペーパ...
『機械探偵クリク・ロボット』 フランスのナンセンス・ミステリ
著者本人のヘタウマな挿絵が入っている『機械探偵クリク・ロボット』(カミ ハヤカワ・ミステリ)には、五つの館がある広い庭園が舞台の殺人事件、盗難事件、意外な犯人の「五つの館の...
『未來のイヴ』ヴィリエ・ド・リラダン 創元ライブラリ
『未來のイヴ』(ヴィリエ・ド・リラダン 創元ライブラリ)を読んだ。エワルド卿とエディソン、エワルド卿とハダリーの対話に緊張感がある。アリシア・クラリーの図々しさ、エディソン...
本に導かれて 《今東京は午前1時 今パリは午後5時》
フランスの小説や映画に興味惹かれ、漠然と憧れはあったが、具体的な予定はなかった。だが、もっと貯金してからとか、もっと言葉を勉強してからと思っていたらいつまでたっても行かない...