本の谷に眠る

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地震がなくてもいづれ地元に帰るつもりはあったが、なにしろ荷物(本)が多いので、なかなか実行に移さなかった。地震で本棚が倒れて部屋が滅茶苦茶(本の海)になって途方に暮れた。本棚をL字金具で固定していたが、大地震には効果がなかった。この程度で済んでよかったとは思う。

とりあえず寝る場所だけ空けるために本を積み重ねた。その眺めは本の谷、いや大渓谷だった。箱詰めはシリーズものも上下巻もばらばらだ。

先日やっと荷物が届き、部屋を作っているところだ。一日に少しづつしか進まず、天地創造の気分だ。

《追記》
放射性物質が漏れ始めたころ、東京に住んでいた。日々、東京都健康安全センター大気中の放射線量/1日単位の測定結果(新宿)をチェックしていた。避難しなくては、だが荷物が多くて引越すのは大変だと迷っていたが、ある日、ガクンと上がり、あ、これはもう駄目だと思い、やっと移動しようと決心した。

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3月15日に放射性物質が東京に来たことについて聞いたことはあったが、大気中の放射線量/1日単位の測定結果(新宿)を見ても、確かに上がっている。

3月15日 東京を襲った「見えない雲」

東京電力福島第一原発では、3 月 12 日の1号機と 14 日の3号機の爆発に続いて、15 日午前6時過ぎに2号機で爆発が起こった。フランス大使館は 15 日午前の段階で「10 時間ほどで東京に弱い放射能が到達するおそれがある」として、都内在住の自国民に外出を控えるよう勧告した。我が国の政府もテレビで解説する「専門家」も「健康には何ら影響の無いレベル」と繰り返しアナウンスした。

(2016年3月12日)

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