本のリサイクル

中野区の中央図書館では月はじめの開館日に本のリサイクルをやっている。開館前から行列が出来ていて、よっぽど暇なんだねーと思うが私もよく行く。滅多にないが、時々買ってでも欲しい本がポコッと混じっていることがあるし、少し興味あるだけでもタダなのでもらってくる。このリサイクルは多くの人がわらわらと本に群がるので私は「ハゲタカ」と呼んでいる。お前そんなに読めないだろというくらい大量に一人で独占して、本に腰掛けて品定めする人などもいる。私も本は好きだが、別に本好きが偉くもなんともないし、ロクでもないということがここに来るとよくわかる。

フリッツ・ラング監督『メトロポリス』復元版を見た。最近は映画の話が続いたので今日はやめようと思ったが、リサイクルでもらってきた村上春樹川本三郎『映画をめぐる冒険』に村上氏はメトロポリスのサイレント版に自分で勝手にBGMをつけるのが気に入っていて、不思議にどんな音楽を流してもサマになるとあって、面白そうだと思った。これとは逆にどんな風景にも会う音楽というのがある。『2001年宇宙の旅』でかかるシュトラウス「美しく青きドナウ」は宇宙に似合うくらいだから、多分何にでも合うのではないかと高校生の頃に気付いて、よく外で聴いていた。自然の風景はもちろん、街の中でもバスの窓の外でも雪景色でも、何にでも合った。

《追記》
図書館の除籍本を売っているずうずうしい奴がいる。図書館の方で転売はご遠慮くださいとなっていると思うが、そうなっていない図書館もあるのか、無視しているのか知らないが。それを見てこんな古い記事を思い出した次第。ブックオフで珍妙な機械を使っている背取らーも見ていて気持ちのいいものではない。価値のある本が頭に入っていて背取りするなら許す。(2015年5月11日)

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