モボ・モガの時代 東京1920年代

「モボ・モガの時代 東京1920年代」(平凡出版社)

「モボ・モガの時代 東京1920年代」(平凡出版社)は1983年に出たムックだ。表紙・タイトルデザインは堀内誠一、イラストは山名文夫。表紙の文字は最近見かけない手描きで、贅沢だ。

これが面白いことに、20年代だけではなく、広告やキャプションに80年代の雰囲気もある。キャプションが、「レビューのコスチュームを着た「フォーリー・ベルジェール」の女の子たち。決まってるウ!!」という調子だ。おっとっとの広告は「世の中、ちょいと、かるすぎます」、軽くていいのはおっとっとだけということだが、当時から軽いという自覚はあったようだ。ナウでヤングなフィーリングの時代だったのだろう。

私は安めで手に入れることができ、値段以上の価値を感じているが、相場は高値だ。参考までにキーワードを羅列しておく。

モダン・ボーイ、モダン・ガール、パーラー、アンチック、モダニズム建築、龍膽寺雄、パラマウント映画、雑誌、上海バンスキング、ジャズ、丸善、映画スター、ファッション、図案家だった堀内誠一の父、洒落広告、麻雀、「新青年」のおしゃれページ「ヴォーガンヴォーグ」、モボの総帥中村進治郎と新宿ムーラン・ルージュの歌姫高輪芳子の心中(男だけ生き残るが後に自殺)、ささきふさ、ツェッペリン、ラグビー、日本のモダニズム映画、長谷川海太郎評伝、都市散歩術、蘆原英了コレクション、自動車、魅惑のレビュー、西洋料理再現、バー、挿絵画家(大田三郎、山名文夫、松野一夫、竹中英太郎、藤牧義夫)

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