記事「ゴツめのミリタリーウォッチを着けているとワイルドなレザージャケットが欲しくなるね」に書いた、22日に注文したジャケットがもうイギリスから届いたよ。早すぎ。
Wested Leather社は『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』、『魔宮の伝説』、『最後の聖戦』でインディ・ジョーンズが着ているレザージャケットを製造した会社だ。
下記のサイトを見たことがあり、存在は前から知っていたが、ふと思い出して急に欲しくなったんだよね。第一印象はリンク先右側の「最後の聖戦」モデルのユーズド加工が滅茶苦茶かっこよくて、これしかないなと思った。
まあ、焦ることはない、『最後の聖戦』でも見ながら考えようとブルーレイを見た。すると、どうやらブラウンのレザーがダメージを受けているようで、上のリンク先のユーズド加工とは違うことに気付いた。スミソニアン博物館に収蔵されている、実際に『最後の聖戦』で使われたジャケットはブラウンのラムスキンとのこと。ユーズド加工のものはカウハイド(牛革)製で重いらしい。そういうわけで、材質はラムスキンの方に心が動いた。
(引用元:Jacket worn by Harrison Ford in Indiana Jones and the Last Crusade)
あとは形だよね。「魔宮の伝説」モデルはポケットが小さくてジッパーが銀色なので選択肢から除外した。映画ではジッパーが銀色かもしれないが、真鍮の方が雰囲気に合っている。「レイダース」モデルにしようか、「最後の聖戦」モデルにしようか。
「最後の聖戦」モデルの襟は大きくてとがっていてかっこよく、ジッパーの上下に付いているスナップもデザインのアクセントになっていてよい。だが、「レイダース」モデルのシンプルさ、襟のまるい感じにも色気を感じた。どちらもかっこよいのでかなり迷った。そんなときに見つけたのが下記の比較記事だ。
The battle of the Standards: Raiders vs Crusade
スタンダードストックというのは映画そのままではないらしい。上にリンクを貼った日本のショップは映画と同じように発注しているようで、それでちょっと高いのだろう。日本のサイトも参考にはし、比較記事とWested Leatherの商品ページをじっくり見て検討に検討を重ねた。一日くらい悩んだんじゃないかな。
最初は「最後の聖戦」モデルがいいと思っていた。だが、よーく見てみるとポケットが縦に伸びている感じがする。下のスナップが縫い目に重なっているのがあまり美しくない。比較記事によると「レイダース」モデルは肩幅が短めで、よりテーラードジャケットのように見えるとのことで、「レイダース」のラムスキンに決定!
ラムスキンのスタンダードストックは185ポンドで10%引きのクーポンが使えたので安く感じる。送料や関税を入れると34,000円くらいになり、そんなに安くもないが、レザージャケット一着、映画の衣裳を作ったメーカーでイギリス製とくれば、まあ納得のいく値段だ。
まだあまり深みのある色ではないが、これから育てていきたい。正直、ステッチがあまり上手くねえなというところもあるのだが、高級品ではないので仕方ない。
サイズは日本のMに相当する38にした。それでも結構余裕ある。試着して買うならもうワンサイズ下げたかもしれないが、映画でも肩幅広め、袖長めのオーバーサイズなので、これで正解なのだろう。中に着込むこともできる。
帽子は記事「つば広ハットはこうかぶれ」に画像を載せたもの。これでコスプレできるな。
欲しいと思ったそもそものきっかけは記事「SINN(ジン)556.A コクピットクロックのような質実剛健ドイツ時計」の時計がゴツめなので、似合うレザージャケットが欲しいと思ったことだった。古着屋で色々見て、A-2フライトジャケットに惹かれたが、腕時計をサッと見るなら袖のリブはない方がいいかな、カジュアルすぎるし、などと考えていて、あ、あれいいじゃないか、インディ・ジョーンズの!と閃いた。
556.Aも紹介されている、こんな記事も見たことがあった。
秋のライダースジャケットに合わせたい腕時計5選 – Forza Style
インディー・ジョーンズはバイクにも乗る、飛行機も操縦する。フライトジャケット、ライダースジャケット、テーラードジャケットのいいとこ取りだ。いいね、かなりいい! 柔らかくて腕のしわもいい感じだ。
衣裳についてマニアックなまでに書いてある記事。やっぱりA-2が元になっているのだ。
《追記》
ラナパー塗ったらググッと深みが出た。いい感じの光沢だが、このジャケットが本当にかっこよくなるのは使い込んで光沢がなくなってからだな。襟の角度や反り具合にもこだわりたい。
|
(2020年11月27日)
届いた直後はちょっとダボッとしすぎかな、袖が長すぎかなと思った。「レイダース」モデルの方が「最後の聖戦」モデルよりゆったりしたデザインなのは分かっていたが。基本的にはジャストサイズが好きだが、Wested Leather社以外の似たデザインのを見ると何か違うなーと感じてしまうな。
|
(2020年11月29日)
その後、下記のような加工をした。
買ったばかりの頃は胴体も袖も「筒」っていう感じでボコッと膨らんでいたが、大分ストンと落ちるフォルムになってきて、テーラードジャケットに近くなった。
(2021年1月21日)
《関連記事》