レンタルで『黒蜥蝪』(深作欣二監督 1968)を見た。初めて観たのは池袋の新文芸坐で、『恐怖奇形人間』(石井輝男監督 1969)と二本立てだった。東京に来たばかりの頃で、こんなのが観られるとはやっぱり東京は違うなと思った。私が来たときはもう新しい建物だった。
同じく地方から出てきた人が、乱歩の『パノラマ島奇譚』が原作の映画がどうのと話していたので「ああ『恐怖奇形人間』ね」と即答して、映画館で観たと話すと、東京ではそういうの普通にやってるんですかと聞かれた。普通にはやっていないが、たまにやる。
映画館ではなく地区のホールで『ウィッカーマン』(ロビン・ハーディ監督 1973)と『ワイルド・パーティー』(ラス・メイヤー監督 1970)を観たときも、やっぱり東京は違うなと思った。今では両方DVDを持っているが。
《追記》
『ウィッカーマン』は今は普通のDVDもブルーレイも出ているが、このDVD高かったんだよ。余裕もないのに変な映画のDVDよく買ってたねー。新宿のディスクユニオンによく行っていた。現在の中古価格が高値と云えば高値だが、定価と比べたらそれほどでもない。『ワイルド・パーティー』も特別編が出て買い直したな。『黒蜥蝪』は未だソフト化されていないのか。久しぶりに見たいものだ。(2019年9月9日)