シャツの下には何も着ないのがエレガント、『或る夜の出来事』のクラーク・ゲーブルを気取って肌着を着ずにシャツを着ていたら、気に入っていたシャツにシミができてしまった。すぐ洗うようにしていただけにショックが大きかった。やはり特別なことが何もないときは肌着を着た方がよい。ここは高温多湿の国なのだ。
『最速でおしゃれに見せる方法』(MB 扶桑社)なる本を知り、どんなものかと立ち読みした。内容紹介に「アメカジに偏りがちな日本人男性は、「ドレス」なアイテムを取り入れ、「ドレスとカジュアルのバランスを7対3」に整えるだけで、おしゃれに見せることができるのです」とある。乱暴に云ってしまえば、田舎で着る服じゃなくて都会で着る服を着なさいということだろう。
私は派手好きで花柄など平気で着られるが、少しは女性受けも気にした方がよいのではないかと思い、目立つのが傾奇者、目立たないのがダンディというわけで、最近はシンプルに変えていっている。『最速でおしゃれに見せる方法』に載っているものよりもシンプルにしていきたいので、それはどうかな、これはいらないと思うところもあったが、参考になるところもあった。
一番参考になったのは、シャツの下に白いTシャツを着ると透けてかっこ悪いから濃いベージュにするとよいということだ。丁度よいのが近所のスーパーにあったので、早速変えてみた。これはいい。
シンプルにした方が自分の中に余計な感情が生じないことに気付いた。肌着を白からベージュにするのも、ちょっとした違いだが色が不自然から自然に近くなることで、気分も自然に近くなる。でも傾奇者精神も忘れたくない。