主に19世紀末から20世紀前半、デカダンス、幻想怪奇、空想科学の文学、美術、映画等について
2015/6/9 本, 美術
“Des Esseintes” Odilon Redon (1888)
ひとは自分の家に孤独でいればいるほど快適であり、精神は夜の暗黒と隣り合わせに接しているときに、はじめて真の昂奮と活気を得るものである、と彼は考えていた。 『さかしま』(J・K・ユイスマンス 澁澤龍彦訳)第一章より
19世紀末, フランス, 夜, 本, 美術 Blacken Darkin
アラマタ図像館(荒俣宏 小学館文庫)は十年前の本で、あまり本屋に置いていないが品切なわけではない。全部揃えてもいいような気がするが、まずは「怪物」を買った。珍妙な絵がたくさ...
記事を読む
『グレート・ギャツビー』を読んだのは、現実がクソッタレなのでやる気を出すためだったのだが、『『グレート・ギャツビー』の読み方』(野間正二 創元社)を読むと、まさにそういう本...
早速MediaMarker経由で知った情報だ。過去の記事に何度か書いたエドゥアール・デュジャルダンの『もう森へなんか行かない』を登録して、何となくクリックしてみたら、Amazonに...
『艶容萬年若衆』(三上於菟吉)は、『ドリアン・グレイの肖像』(オスカー・ワイルド)を元禄の怪異談に翻案したものだ。いつの作品か、はっきりは分からないが、収録されている現代大...
洋書"The Complete Phantom of the Opera"は実際のオペラ座の歴史、『オペラ座の怪人』映画化作品についてやそのポスター、ロイド=ウェバー版について、セ...
光文社古典新訳文庫の『グレート・ギャッツビー』(フィッツジェラルド 小川高義・訳)の訳者あとがきによると、ジェイ・ギャツビーの”Jay”には鳥「カケス」の意味がある。デイジ...
オスカー・ワイルドの小説を読んだり、ワイルド原作の映画を見たりしていると、秘密が重要であることに気づく。男二人いれば、秘密を持った真面目な男とお気楽者というパターンがある。...
ルドンの絵がCGで動く映像があるのをふと思い出し、私はDVDを持っているが動画を探してみた。それはなかったのだが、面白いものを見つけた。ガイ・マディンの作品だった。その手があったか...
『もてる! 『星の王子さま』効果』(晴香葉子 講談社+α新書)のタイトルを見て、またくだらない本が出ているなと思った。だが、サン=テグジュペリは実際モテたので、もしかしたら...
フィッツジェラルドのミステリ風、ファンタジー風の短篇が収録された『ベンジャミン・バトン』(角川文庫)の中の一篇に「異邦人」(1930)がある。 解説には「フィッツジェラルドと妻ゼル...
メールアドレスが公開されることはありません。
名前
メール
サイト
新しいコメントをメールで通知
新しい投稿をメールで受け取る