記事「Paris 2010」を書いたことで、そのときに持って行った文庫本の記憶が呼び醒まされた。タイトルは憶えていない。おぼろげな記憶から永井荷風、詩、薄いという手がかりで捜索し、見つけ出した。そうだ、これだ。『珊瑚集』(岩波文庫)。メトロに乗っているときに読んだ。まさに仏蘭西趣味。
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